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山菜狩りや自家栽培で採った植物が、実は有毒な物質を含んだ植物(野菜、山菜など)であったことで引き起こされる食中毒が全国で発生しています。
図鑑などでは食用か有毒かの区別がわかりやすく書かれていますが、実際に生えている様子を見ると、芽生えや成長途中の状態では見分けがつきにくいものが多いです。
植物の特徴を一本一本よく確認し、確実に食べられるものだけを採って、調理前にもう一度確認しましょう。
また、青果物の販売事業者は、納品された野菜や山菜が間違いなく食用であって、食用でないものが混ざっていないことをしっかり確認してください。
※毒キノコに関する情報はコチラのページでご確認ください。
→ 【食べないで!】毒キノコの食中毒!
誤食が多い有毒植物の一例をご紹介します。
ハイキング中や山菜取りの時や庭で栽培している食用植物のすぐそばに生えていたために間違えて採ってしまったケースが非常に多いです。
それぞれの詳しい特徴やその他の有毒植物については厚生労働省のホームぺージ「自然毒のリスクプロファイル(厚生労働省)」<外部リンク>をご参照ください。
食用のオオバギボウシ、ギョウジャニンニク などに間違えられる例が多いです。
食後30分~1時間で、吐き気、嘔吐、手足のしびれ、呼吸困難、脱力感、めまい、痙攣、血圧低下などを起こします。
重症の場合は意識不明になり、死亡例もあります。
葉がニラやノビルに、鱗茎がタマネギやサトイモに間違えられる例が多いです。
食後30分以内で、悪心、嘔吐、下痢、流涎、発汗、頭痛、昏睡、低体温などを引き起こします。
葉がサトイモに、根茎がハスイモによく似ています。
過去にハスイモと間違えられて販売されていた事例がありました。
根茎を食べて中毒を起こした例が報告されているほか、汁液が皮膚につくと、かぶれることがあるので注意が必要です。
観葉植物として活用される植物なので、小さなお子様やペットがいるご家庭は慎重に取り扱ってください。