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カンピロバクターによる食中毒予防について
カンピロバクターによる食中毒を予防しましょう!
「鶏の刺身」「鶏のタタキ」「鶏のユッケ」などの、加熱不十分な鶏肉料理を喫食することによるカンピロバクター食中毒が、奈良市内や全国的に後を絶ちません。(細菌性食中毒の中で近年最も発生が多く、全国で年間300件、患者数が2000人程度)
飲食店や家庭でも、加熱不十分な鶏肉料理を食べることは控えましょう。
特に、幼児や高齢者などの抵抗力の弱い方は、カンピロバクター食中毒になると重症化しやすい為、注意が必要です。
カンピロバクター食中毒の発生状況
病因物質別事件数(平成20年から平成29年)【奈良市】
カンピロバクター食中毒が、過去10年間で、ノロウイルスと並び二大食中毒となっています。
カンピロバクター月別事件数(平成20年から平成29年)【奈良市】
カンピロバクター食中毒は例年、4月から7月、10月頃に特に発生が多いですが、年間を通じて発生している為、注意が必要です。
カンピロバクター食中毒発生事例
過去の、奈良市内のカンピロバクター食中毒の発生事例は以下のとおりです。
発生年月日 | 原因施設 | 原因食品 | 患者数 | 病因物質 | 事件概要 |
---|---|---|---|---|---|
平成30年4月15日 | 飲食店 | 4月12日の夕食に提供された食事 | 3人 | カンピロバクター・ジェジュニ | |
平成30年1月18日 | 飲食店 | 1月17日の夕食に提供された食事 | 6人 | カンピロバクター・ジェジュニ | |
平成28年4月2日 |
飲食店 | 3月31物の夕食として提供された食事 | 3人 | カンピロバクター・ジェジュニ | |
平成27年4月12日 | 飲食店 | 4月10日の夕食として提供された食事 | 4人 | カンピロバクター・ジェジュニ |
カンピロバクター食中毒とは?
原因菌
- カンピロバクターという、鶏や牛などの腸管内にいるらせん状の細菌。
- 少数の菌数で食中毒を発生。熱に弱い。
(電子顕微鏡写真 食品安全委員会事務局資料)
症状
- 感染して(食べて)から1~7日で発症。
- 下痢、腹痛、発熱など。
- まれに、ギランバレー症候群※を発症することがある。
※ギランバレー症候群 感染してから数週間後に手足の麻痺、顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす。
原因食品
生の状態や、加熱不足の食肉(特に鶏肉)
例 鶏レバー・ささみなどの刺身、鶏肉のたたき、鳥わさなど
汚染された水、生野菜など
対策
- 食肉は十分に加熱する(中心部の温度が75度、1分以上)。
- 食肉に使用した調理器具は、熱湯消毒し、よく乾燥させる。
- サラダなどの生で食べるものとは別に調理する。
- 食肉を触った後は、十分に手洗いを行ってから別の食品を扱う。
リンク先
細菌による食中毒(厚生労働省)<外部リンク>