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平成26年度、奈良市と木津川市が共同で作成した「幻の大仏鉄道 遺構めぐりマップ」。配布開始以来、非常に多くの市民・観光客の方々に親しんでいただいております。
マップには、遺構めぐりをより楽しんでいただけるよう、沿線の風景や花々も掲載。マップを手に、季節ごとに異なった表情を見せる廃線跡を、ぜひ歩いてみてください。
*マップは下「ダウンロード」から、ご覧いただけます。
「大仏鉄道」は、明治時代の鉄道会社「関西(かんせい)鉄道」の加茂と奈良を最短距離で結んだ、約10キロの路線の愛称です。
この路線は、明治31年に加茂駅から大仏駅(奈良市法蓮町、明治40年に廃止)の区間が開業。大仏駅は東大寺の大仏詣で多くの人々が利用して、同社の花形路線となりました。
翌年、奈良駅まで路線を延伸しましたが、明治40年に加茂駅から木津駅を経て奈良駅へ至る平坦なルート(現在のJR関西本線)が開通すると、黒髪山など急坂の難所を抱えているこの路線は廃線になりました。
営業期間はわずか9年で、当時の資料がほとんど残っていないことから、同鉄道は「幻の大仏鉄道」と呼ばれています。
奈良市役所観光戦略課、奈良市総合観光案内所(JR奈良駅旧駅舎)、近鉄奈良駅観光案内所、観光センターなど