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歴史的風致とは、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」(通称:歴史まちづくり法)で、「地域におけるその固有の歴史及び伝統を反映した人々の活動とその活動が行われる歴史上価値の高い建造物及びその周辺の市街地とが一体となって形成してきた良好な市街地の環境」と定義されています。ハードとしての建造物と、ソフトとしての人々の活動を合わせた概念です。
奈良市では、歴史と文化を活かしたまちづくりのため、歴史的風致の維持向上を図る「奈良市歴史的風致維持向上計画」を平成27年に策定し、様々な事業に取り組んでまいりました。その計画期間が令和6年度末に終了することから、取組をさらに進めるため、「奈良市歴史的風致維持向上計画(第2期)」を作成し、令和7年3月21日に国の認定を受けました。
「奈良市歴史的風致維持向上計画(第2期)」では、第1期に引き続き、多様な歴史的風致が重なりをみせる区域である「奈良町及び奈良公園地区」を重点区域と定め、次の3つの方針で歴史的風致の維持向上を図ることを目指しています。
(1)奈良の歴史のつながりや重なりを感じられる「場」を守り、活かし、伝えていく
(2)伝統・文化を自ら守り、活かし、伝えられる「ひと」を育む
(3)歴史的風致としての「一体的な価値」を共有し、まちづくりや観光振興に展開する
令和7年度から令和16年度(10年間)
名称:奈良町及び奈良公園地区
面積:約769ha