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「避難所用簡易間仕切りシステム等の供給に関する協定」を締結しました

更新日:2018年11月29日更新 印刷ページ表示

奈良市では、大規模災害の発生に備え、平成30年11月27日付けで、NPOボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(代表理事・坂 茂)と「避難所用簡易間仕切りシステム等の供給に関する協定」を締結しました。

  • 協定締結先
    NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(代表理事 坂茂)
  • 協定締結年月日
    平成30年11月27日(火曜日)
  • 協定の目的
    大規模災害が発生した場合には、長期間の避難所生活をすることになる方々が相当数でてくることが予想され、避難所での避難者のプライバシー保護、避難所生活の改善を目的として、迅速に避難所用・紙の間仕切りシステム等の供給が受けられるよう、本協定を締結します。
  • 協定の内容(一部)
    奈良市は、大規模災害は発生した場合の長期間に及ぶ避難所生活の環境を改善するため、避難所用・紙の間仕切りシステム等の供給が必要となる際は、NPOボランタリー・アーキテクツ・ネットワークに対して供給を要請する。
    ボランタリー・アーキテクツ・ネットワークは、供給の要請を受けたときは、支障が生じない範囲において可能な限り支援する。
  • 避難所用・紙の間仕切りシステムについて
    坂茂氏が考案した「避難所用・紙の間仕切りシステム」は、紙管と布を材料として容易に組み立てることが可能であるだけでなく、通気性の良い布のカーテンを使用し、それを開閉したり柱を移動させたりすることで、様々なパターンの区画を作ることも可能で、東日本大震災や熊本地震、平成30年7月豪雨災害のほか、海外の被災地にも提供されました。
    倉敷市の避難所での設置状況の画像
    倉敷市の避難所での設置状況(平成30年7月22日撮影)
  • 坂茂氏の経歴(2018年11月現在)
    建築家、慶応義塾大学環境情報学部特別招聘教授。
    1957年、東京都生まれ。米クーパー・ユニオン建築学部卒。
    1985年に坂茂建築設計を設立。90年代初頭、紙管(紙の筒)を用いた「紙の建築」を開発。
    1995年にNGOボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)を設立し、阪神・淡路大震災、東日本大震災の被災地で紙管による仮設住宅などを提供した。近年では2016年の熊本地震や、2017年の九州北部豪雨、今年2018年の大阪北部地震、平成30年7月豪雨、北海道胆振東部地震の被災地を訪れ、紙の間仕切りシステムを設置し支援活動を行っている。
    2014年には「建築のノーベル賞」とも呼ばれるプリツカー賞を受賞。
    現在は世界各地で活躍し、「紙の建築家」としても知られる。
  • NPOボランタリー・アーキテクツ・ネットワークの活動について
    坂茂氏が代表理事を務めており、国内外の大規模災害発生時において被災者への住環境に対する支援事業を行うほか、防災訓練を通じた防災・減災意識の啓発に関する事業を行い、震災被害からの円滑な復旧・復興、及び災害時に発生し得る被害の最少化に寄与することを目的として活動している。
    NPO設立認証年月日:2013年03月21日
    所在地:東京都世田谷区松原5-2-4