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【イベントレポート】奈良の学生MeetUp!!~ならキャンDAY!~ 「地域をフィールドにしたZ世代の学生活動」(2025年3月18日開催)

ページID:0232055 更新日:2025年4月30日更新 印刷ページ表示

全体

学生らしい柔軟な発想と思い切った行動力で、地域の課題解決や活性化に取り組んでもらおうと始まった「奈良市地域に飛び出す学生支援事業補助金」制度。
その対象に選ばれた12団体が活動成果を発表する「奈良の学生MeetUp!!~ならキャンDAY!~『地域をフィールドにしたZ世代の学生活動』」を3月18日、奈良市役所で開催しました。
オリジナリティーに富んだ活動報告に一般参加を含む学生たちは真剣に聴き入り、休憩時間や交流会を通して親睦を深めました。

アイスブレイク

談笑

当日の席は団体でまとめず、"混ぜこぜ”にすることで学生同士が気軽に交流できるようにしました。

 

司会者

司会は近畿大学4年生の山崎友海也さん。スムーズな司会進行を務めてくれました。

 

成果報告会レポート

1.平城半神話大系 製作委員会

平城半神話大系製作委員会

奈良市内にある全7大学で合同文化祭を開こうと立ち上げたプロジェクト。学生同士が垣根を越えて交流し、地域とつながる機会の創出にしたいと奈良大学の学生が呼び掛け、2024年11月、平城宮跡でプレイベントを開催した。全大学参加とはならなかったものの、ステージやパネル展示を用意した会場には想定を上回る1500人が来場。反省点を活かし、2025年11月の本イベントでは全大学170サークルの参加を実現させたいと抱負を語った。

 

★奈良国立大学機構メンター 佐々寿一さん講評

佐々さん
7つの大学を巻き込んで行うという発想がすごくいい。プレイベントも、かなり苦労しながらも1500人呼べたことに感心する。見つかった課題を精査し、できれば企業等も巻き込めるような楽しいイベントを実現してほしい。

2.JLead

JLead

学生が技術力を発揮できる場の創出に取り組む、奈良高専OBによるサークル。2024年8月、奈良の課題をテクノロジーの力で解決することを目指した。「コトナラ・テック・プロジェクト」をスタート。フィールドワークによる課題発見、企業人との勉強会、実践的な開発などに、約20人の学生と5か月間にわたり取り組んだ。技術向上と郷土愛の醸成につながったと手応えを語り、今後も奈良の発展に貢献できるイベントを継続したいと結んだ。

 

★奈良国立大学機構メンター 竹島康志さん講評

竹島さん
得意分野を生かしたいい取り組みだ。奈良県には大企業は少ないが、経産省や中小企業庁の助成を得て技術開発するような「とがった」中小企業が多くある。そういう企業と連携する戦略を持ち、今後も活動してほしい。

3.スパークル

スパークル

地域によって放課後子ども教室の活動に差があることに着目。活動数が少ない5つの小学校で計7回、子どもたちが主体的に取り組める遊びを提供した。ドイツ発祥のボール遊びプログラム「バルシューレ」を参考に、ボール運びやリレーや障害物を置いてのドッジボールなど、楽しみながら運動でき、チームワークも育める内容になるよう工夫。教室の活性化を図るとともに多世代交流のきっかけを作り、子ども、指導員、保護者からも好評を得た。

 

★共創チーム 椿野唯仁さん講評

椿野さん
地域の課題を抽出し、自分たちの思いをぶつけることで価値を創造していくプロセスが非常に良かった。活動も楽しそうで、その先にどんな未来を描いているのかを打ち出せば、企業を含め応援する人は増えていくだろう。

4.一般社団法人テラ小屋

テラ小屋

子どもの考える力を育もうと、2024年8月から、ならまちの飛鳥公民館で学び舎「テラ小屋」を運営。学習支援に加え、ゲーム作りや実験、料理レシピの再現などを通し、子どもたちが将来の夢を描き、それに向かって自ら探求していく力をつけられるよう支援している。単発イベントを含め3月19日時点で33回開催し、延べ400人以上の子どもが参加。10月からは元興寺塔跡で運営するなど地域との関係も深まり、持続可能な生業を目指すと結んだ。

 

★奈良国立大学機構メンター 竹島康志さん講評
子どもの考える力を育むというのは良い視点。半年間の活動内容やボリュームにも驚かされた。生業を目標にするならば、時に行政や支援機関等の力を借りることも検討しながら、無理のない活動を心がけるといいと思う。

5.大学生から発信する“ダンジョキョウドウサンカク”
  プロジェクトチーム

ダンジョキョウドウ

職場での男女共同参画を進めるうえで、ジェンダーギャップが課題であることに注目。奈良市の取り組みの聞き取りや文献調査を基に提言をまとめ、2024年6月の男女共同参画週間中、市役所にパネルを展示した。また、大学生185人に行った意識調査で、ジェンダーギャップの背景に男女の役割への「無意識の偏見」があることを確認。それが職場に与える影響について経営者に実態を聞くとともに、学生との意見交換会を開いて改善策について話し合った。

 

★共創チーム 片山由希子さん講評

片山さん
難しいテーマながら、学生、経営者双方からの実態をしっかりと聞けており、参考になる発表だった。男女平等についての考え方は地域や職場でも異なる。さらに細かく調査して論文にまとめ、世界に向けて発信してほしい。

6.奈良大学心理学科Again

Again

若者の自殺を予防するゲートキーパー活動に取り組むサークルで、今年2月、1人で悩んでいる人の居場所にと、奈良市社会福祉協議会と共創しコミュニティーカフェを開設。会場とした奈良市北福祉センターには地域の高齢者や大学生ら60人以上が集まり、歌謡曲鑑賞やカードゲームを通し、交流を深めてもらった。つながりを実感できたと満足する声が多かったことから、ゲートキーパー活動の周知と併せ、再開を計画していると発表した。

 

★共創チーム 椿野唯仁さん講評
社会貢献度の高い活動だと思う。世代間のギャップを超えた対話に学べるものは多いはずで、その点で多世代交流ができた点も素晴らしかった。カフェ開設の先にどんな未来を描いているのかを掲げ、活動を続けてほしい。

7.株式会社やるかやらんか

やるかやらんか

現役学生による、若者に特化したコンサルタント業などを手がけるベンチャー企業。奈良の学生と奈良の企業をつなぐため、インターン紹介サービスや交流会を展開する。今年1月に開いた交流会では、奈良での就職を選択肢に入れていなかった学生の関心をひくことができたと成果を語り、両者の接点を増やす必要性を強調。働く若者を増やして奈良の経済を発展させたいと、イベントの定期開催や大学でのキャリア講演に意欲を示した。

 

★奈良国立大学機構メンター 竹島康志さん講評
すでに実績のある事業をされているためプレゼンに自信がうかがえ、奈良での学生と企業のマッチングにも期待したい。インターンを受け入れられる企業は奈良にも多いと思うので、情報を集めて進めていってもらいたい。

8.阿修羅三つ巴Radio!

阿修羅

奈良女子大と奈良教育大の女子大生3人が、「ラジオから奈良で起きる学生の青春を届ける」をモットーに企画・出演するラジオプロジェクト。学生にラジオをもっと身近に感じてもらおうと、2024年8月、番組の企画を考えるワークショップイベントを開催した。また、現メンバーが卒業を迎えることから、次世代パーソナリティーを育成する「アシュラプロジェクト」を秋に始動。今年1月、4月からの新メンバーとして生放送でデビューさせた。

 

★共創チーム 片山由希子さん講評
学生生活をとても楽しんでいる様子が伝わり、皆さんのようになりたいと憧れる人は多いだろうなと感じた。番組が継続されるのは楽しみで、企業とタイアップなどができれば、さらに多くの人を巻き込んでいけると思う。

9.奈良教育大学硬式野球部

硬式野球部

部活動の地域移行支援と練習環境改善のため、奈良市の中学、高校2校の野球部に部員を派遣し、計24人に技術指導を行った。2024年11月から今年2月にかけて計11回、1校当たり約10人を派遣。日頃は部員不足で難しい実践的な守備や打撃指導、選手ごとの課題に応じたアドバイス等を行い、事後のアンケートで教員、生徒双方から高評価を得た。教員の負担軽減につながったとの実感も持て、次年度以降も内容を変えながら継続したいとした。

 

★奈良国立大学機構メンター 佐々寿一さん講評
中高生には非常にいい刺激になり、今後の進路にも影響してくるような素晴らしい取り組みだ。指導する学生が他のスポーツにも広がれば、部活動の地域移行に関する奈良発のモデルケースになるのではと期待している。

10.リプロダクティブヘルス推進プロジェクトチーム

リプロ

性と生に関する健康・生命の安全を「権利」として捉える概念「リプロダクティブヘルス」の周知を図るため、保健所と協力して啓発活動に取り組んだ。大学生を対象にしたポスター掲示やアンケート調査、付属高校での講演会と意見交換会を通して、身を守るための知識や性感染症への危機感に乏しい若者が多い実態を把握。今後は意見交換会などの取り組みを増やし、若い世代が正しい知識と対応方法を身に着けられるよう努めたいとした。

 

★共創チーム 椿野唯仁さん講評
専門性の高い領域に着目し、啓発の仕方も工夫されていた。なぜ、こうした取り組みを行っているのかという「思い」のところに皆さんがやっている意味があると思うので、今後はそうした思いも伝わっていくといいだろう。

11.農業LOVERS

農業ラバーズ

田原地区の課題を、子どもの教育機会の減少と関係人口の創出と分析。二つを一度に解決し、地域活性化にもつなぐ策として、田原の魅力を伝える「推しマップ」・雑誌作り、イベント開催に子どもたちと取り組んだ。6年生の総合の授業で地区を回って雑誌作りに活かし、奈良県立大学などでは田原産食材を使った料理や菓子を味わうイベントを開催。地区の人に新たな担い手になってもらおうと、成果発表と雑誌を活用した周遊ツアーを行った。

 

★共創チーム 片山由希子さん講評
田原地区に限定したことで応援してくれる人が増え、つながりも深まっていくのだろうと想像した。田原地区の魅力を全国に発信するには企業との連携も必要だと思うので、つなぎ役となって活動を続けていってほしい。

12.高専カンファレンスin佐世保&奈良実行委員会

高専カンファ

高専生や高専関係者が主体となる勉強会形式のイベント「高専カンファレンス」を今年、奈良と佐世保で開催すると報告。「高専博覧会~留学・起業~」というテーマで、学生時代に留学や起業を経験した人による講演やパネルディスカッション、銀塩写真の魅力を活かした写真展示などを行うと紹介した。奈良高専生と奈良の学生とが交流を通して新たな“コト”を創出する機会にしたいと抱負を語り、3月28日の奈良会場への参加を呼びかけた。

 

★奈良国立大学機構メンター 佐々寿一さん講評
高専生の専門性は素晴らしく、カンファレンスの紹介は話し方も含め分かりやすかった。高専生のすごさや、取り組んでいることを前面に押し出した紹介があると、より分かりやすくなると思う。

まとめ

表彰

発表後、学生同士の交流タイムを挟んで表彰式が行われました。学生の投票による最優秀賞には「一般社団法人テラ小屋」、講評者からの投票による審査員賞には「スパークル」、奈良市職員からの投票による奈良市“なら”では賞には「阿修羅三つ巴Radio!」が選ばれ、それぞれ表彰状が手渡されました。喜びや今後の抱負に加え、受賞された方たちみなさんが、他の学生団体と出会えたことに刺激を受けたと語っていたのが印象的でした。みなさん、おめでとうございます!

 

集合

3時間に及んだ会は、全員揃っての記念写真で閉幕。その後も会場は開放され、学生同士で語り合ったり、連絡先を交換したりする姿が見られました。

奈良市では引き続き、学生の皆さんが奈良で活躍していただけるようと取り組んでいきます。

 

キャンパスから“学生のまち・奈良”へ飛び出し、ぜひチャレンジしてください!

 

 

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令和6年度「奈良市地域に飛び出す学生支援事業補助金」に関するリンクは以下からご覧ください!!


大学・学校を越えてつながる!学生対象のプログラム
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