ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 大人の健康づくり > COPD(慢性閉塞性肺疾患)ってどんな病気?

本文

COPD(慢性閉塞性肺疾患)ってどんな病気?

更新日:2023年9月27日更新 印刷ページ表示

COPD(慢性閉塞性肺疾患)ってどんな病気?

COPDは肺の生活習慣病です。長年の喫煙習慣がおもな原因で、肺に炎症が起こり、息が吐き出しにくくなる病気です。60代の8人に1人、70代以上以上で6人に1人がCOPDといわれるほど、よくある病気です。

正常な肺とCOPDの肺の比較図

COPDになると、どんな影響がありますか?

COPDは肺の病気ですが、肺ばかりだけでなく、心臓、骨、血液など全身さまざまな病気を引き起こします。COPDの人はそうでない人と比べて、がんの発症リスクが2.3倍になり、なかでも肺がんのリスクが最も多く、約3倍高いと言われています。

COPDの症状は?

・頻繁に息切れを感じる
・咳をした時に粘液や痰が出る
・呼吸をするときに、ヒューヒュー、ゼーゼーなどと音がする
(風邪をひいたとき、あるいは運動をしたとき)
などの症状が見られます。

COPDかも・・・と思ったらどうしたらいいですか?

COPDは進行する前に発見し、早期の治療を開始することが大切です。気になる症状がある方は、医療機関を受診しましょう。
COPDの検査・治療が受けられる医療機関の一覧は、下記からご覧いただけます。
COPD検査・治療医療機関リスト(令和4年9月14日現在) [PDFファイル/636KB]

医療機関ではどんな検査を受けるの?

医療機関では、問診や胸部X線検査、血液検査、呼吸機能検査などを行います。呼吸機能検査を行わずにお薬の効き方で診断する方法もあります。呼吸機能検査(スパイロメトリー検査)は、スパイロメーターという器具を使った検査で、「1秒率」という呼吸機能を測定します。「1秒速」とは、息をいっぱいに吸い込んでから、できるだけ速く息を吐き切ったときに、最初の1秒間に何%の量を吐けたかというものです。1秒率が70%を下回ったとき、COPDが疑われます。

スパイロメトリー検査のやり方の図

治療は?

一度壊れた肺細胞は元に戻りません。しかし、早期治療により、症状を和らげ、活動的な生活をとりもどすこと、病気の進行を抑制することを目指すことができます。

最も重要な治療は禁煙です

既にCOPDになっていても、たばこをやめれば、その後の肺機能の低下はたばこを吸わない人とほぼ同じになるとされています。禁煙はCOPDの治療では最も重要です。

肺機能の変化のグラフ

禁煙を希望される方へ

奈良市では、禁煙を希望する方向けに、禁煙のコツや禁煙外来を設置している医療機関の情報など、様々な情報を発信しています。
詳しくは下記のページをご覧ください。

禁煙を希望される方へ - 奈良市ホームページ (nara.lg.jp)

COPD早期発見のための啓発事業を実施しています(奈良市ヘルスアップ事業)

奈良市では、国民健康保険、協会けんぽの加入者を対象に、疾病の重症化予防と健康づくりのため、奈良市ヘルスアップ事業(糖尿病性腎症重症化予防事業、COPD早期発見のための啓発事業)を実施しています。

COPD早期発見のための啓発事業では、年に1回、特定健診受診者等から対象になった方に、COPDの説明や検査・治療ができる医療機関を掲載したパンフレットを送付しています。

COPD啓発パンフレット(喫煙者用)(令和4年度版) [PDFファイル/1.55MB]
COPD啓発パンフレット(非喫煙者用)(令和4年度版) [PDFファイル/1.41MB]

肺機能チェックCOPD説明

関連情報

禁煙のコツ・禁煙治療について - 奈良市ホームページ (nara.lg.jp)

ご存知ですか?電子タバコ・加熱式タバコの健康への影響について~正しい知識を持ちましょう~ - 奈良市ホームページ (nara.lg.jp)

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)