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令和6年度版COPD啓発パンフレット、市内でCOPDの検査・治療ができる医療機関リストを作成しました。
COPD(シーオーピーディー)を知っていますか?
COPD(慢性閉塞性肺疾患)はこれまで「慢性気管支炎」や「肺気腫」と呼ばれてきた病気の総称で、長年の喫煙習慣がおもな原因で肺に炎症が起こり、呼吸がしづらくなる病気です。
40代以上の約530万人にCOPDの疑いがあり、60代の8人に1人、70代以上で6人に1人がCOPDと言われています。
一方で、症状を自覚しにくく、大多数が未診断、未治療の状態であると考えられています。
・少し動いただけでも息切れする
・風邪でもないのに咳や痰が続く
・呼吸をするときに、ヒューヒュー、ゼーゼーなどと音がする
(風邪をひいたとき、あるいは運動をしたとき)
COPDは肺の病気ですが、肺ばかりだけでなく、心臓、骨、血液など全身さまざまな病気を引き起こします。
COPDの人はそうでない人と比べて、がんの発症リスクが2.3倍になり、なかでも肺がんのリスクが最も多く、約3倍高いと言われています。
COPDかも?と思ったら、一度医療機関で検査を受けてみましょう。
医療機関では、問診や胸部X線検査、血液検査、呼吸機能検査などを行います。
呼吸機能検査(スパイロメトリー検査)は、スパイロメーターという器具を使った検査で、肺活量と、息を吐くときの空気の通りやすさを調べるものです。息を吸ったり吐いたりする検査で、肺の中の状態を簡単に推測でき、COPDの早期発見に役立ちます。
市内でCOPDの検査・治療が受けられる医療機関リストを作成しています。
市内でCOPD早期発見・治療が可能な医療機関(令和6年8月9日現在) [PDFファイル/785KB]
一度壊れた肺細胞は元に戻りません。しかし、早期治療により、症状を和らげ、活動的な生活をとりもどすこと、病気の進行を抑制することを目指すことができます。
既にCOPDになっていても、たばこをやめれば、その後の肺機能の低下はたばこを吸わない人とほぼ同じになるとされています。禁煙はCOPDの治療では最も重要です。
奈良市では、禁煙を希望する方向けに、禁煙のコツや禁煙外来を設置している医療機関の情報など、様々な情報を発信しています。
詳しくは下記のページをご覧ください。
禁煙を希望される方へ - 奈良市ホームページ (nara.lg.jp)
奈良市では、国民健康保険、協会けんぽの加入者を対象に、平成28年度からCOPD早期発見のための啓発事業を実施しています。
奈良市では、COPDの早期発見・早期受診などの必要性をお伝えするため、一般社団法人奈良市医師会とCOPDについてわかりやすく説明したパンフレットを作成しています。
R6年度 奈良市COPD啓発パンフレット [PDFファイル/1.87MB]
国民健康保険特定健康診査受診者(※)に対して、COPD認知度等を確認するアンケートを実施しました。
(※)アンケートの対象者は年度により異なります。詳細は「これまでのアンケート結果」の各年度の結果をご覧ください。
喫煙者(60歳未満)で44.3%、60歳以上で54.5%という結果になりました。60歳未満の比較的若い世代の方が認知度が低く、50%を下回っています。
喫煙者では60歳未満の34.2%、60歳以上の37.3%が検査を「受けてみたい」と回答しました。
一方、受けてみたいと思わない理由として最も多かったのが「何も症状がない」でした。COPDは自覚症状がないこともあるため、自覚症状がない方へのアプローチの必要性が示唆されました。
60歳以上の18.7%が「自力で禁煙を始めた」、6.7%が「禁煙外来を受診した、COPDの検査を受けた」と回答しました。一部の方については禁煙行動や受診へつながりましたが、割合としては低くなっています。
準備中
健康日本21(第三次)「木洩れ陽2032(COMORE-By2032)」日本呼吸器学会COPD死亡率減少プロジェクト (jrs.or.jp)<外部リンク>
禁煙のコツ・禁煙治療について - 奈良市ホームページ (nara.lg.jp)
ご存知ですか?電子タバコ・加熱式タバコの健康への影響について~正しい知識を持ちましょう~ - 奈良市ホームページ (nara.lg.jp)