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ご存知ですか?電子タバコ・加熱式タバコの健康への影響について~正しい知識を持ちましょう~
加熱式たばこと電子タバコについて、正しい知識を持ちましょう。
正しい知識を持つことは、正しい選択をすることに繋がります。
(1)加熱式たばこについて
加熱式たばこは、紙巻きたばこに比べて有害成分が少ないと謳われていますが、発がん性物質をはじめ、多くの種類の有害成分が含まれています。
加熱式たばこを吸う人が吐き出した煙(正確にはエアロゾル)を吸わされることによって、受動喫煙は生じ、吸う人と吸わされる人ともに、どの程度健康影響があるかはまだ明らかではありません。
もし、加熱式たばこを使用し続け、20年後に新たながんの原因になることが明らかとなったら・・・?
どの程度健康影響があるかまだ明らかでない = 安全 ではないのです。
また、紙巻きたばこから加熱式たばこに変更しても、”禁煙ができた”ということにはなりません。
上:紙巻きたばこ(たばこ葉を粗く刻んで空気が通る程度に詰めています。)
下:加熱式たばこ(たばこ葉を練って固めています。本体で高温加熱させてエアロゾル化します。)
加熱式たばこ各社の宣伝に注意しましょう
各種宣伝には、とても小さい文字で”リスクがないというわけではありません”、”タバコ関連の健康リスクを軽減させる一番の方法は紙巻タバコも加熱式たばこも両方やめることです”と記載されています。
また、リビングなどの屋内で使用しても問題ありません、ということを連想させるような写真やメッセージが使われていますが「周囲の人に影響はありません」とは書かれていません(呼出煙によって受動喫煙が生じます!)。
加熱式たばこを吸っている人の口元30cmでは、PM2,5(微小粒子状物質)2000μm/ m3に達する呼出煙が発生しています。
肉眼ではそこまで出ているようには見えませんが、呼出煙を特殊なレーザーを使って調べると、下記の通り、かなりの距離まで呼出煙が流れていることが既に明らかとなっています。
繰り返しますが、”周囲にいる人に受動喫煙が生じる”、ということなのです。
(参考)http://www.tobacco-control.jp/heat_not_burn.htm<外部リンク>
「表、日本で製造タバコとして販売されている加熱式タバコ」 産業医科大学 産業生態科学研究所 健康開発科学研究室 教授 大和 浩
(2)電子たばこについて
電子たばこは、リキッドとよばれる液体を加熱し、霧化させて吸うものです。
海外ではリキッドの中にニコチンが含まれていますが、日本の電子たばこは法律でニコチン入り電子たばこの販売が禁止されています。
しかし、リキッドの中にニコチンが入っていなくても、その他にホルムアルデヒドなどの有害物質が検出されたという研究結果があります。使用中の爆発事故も海外では数多く報告されています。
また、米国では肺疾患等の健康被害症例(死亡事例含む)が出ており、厚生労働省のホームページ上で注意喚起がなされています。
https://www.mhlw.go.jp/content/000623066.pdf<外部リンク> (厚生労働省「電子たばこの注意喚起について」)
最後に
加熱式たばこや電子たばこを使用することで、どの程度健康影響があるかはまだ明らかではありません。しかし、今後特殊な健康影響や、重大な事例が明らかとなる可能性も否定はできないのです。
どちらも手を出さない・使用しないことが大切です。
もし禁煙したいな・・・と思ったら、お気軽にご相談ください。あなたに合った禁煙方法を一緒に考えます。