ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 奈良市の魅力 > 文化財 > 文化財 > 文化財 > 木造祐全上人坐像

本文

木造祐全上人坐像

更新日:2021年1月27日更新 印刷ページ表示

 寺伝によると、東大寺の別院であった西方寺はもと北方の佐保山にありましたが、多聞城築城の際に東大寺の勧進聖であった祐全上人がこの地に寺を移転し再興したといいます。
 この像は、合掌する祐全上人を写実的に表したもので、像内の墨書銘から室町時代の弘治2年(1556)に宿院仏師の源次と、子の源四郎・源五郎が作ったことがわかります。宿院仏師は、16世紀に奈良を中心に活躍した仏師集団で、多くの仏像を作りましたが、肖像の作例は少なく、この坐像は宿院仏師の肖像彫刻として貴重なものです。また、厨子1基、棟札1枚、再興注文1紙も付属していて価値があります。

 
件名 木造祐全上人坐像
かな もくぞうゆうぜんしょうにんざぞう
数量 1躯
指定(分類) 奈良市指定文化財(彫刻)
指定日 昭和54年5月14日
所在(有) 油阪町 西方寺
小学校区 大宮
形状等 像高79.0cm
像内に「弘治二年〈丙/辰〉八月朔日 源四郎/善西房」「空阿弥/奈良宿院佛師源次/光西」「善西房 妙正房/妙金房/大和國南都宿院/弘治二年〈丙/辰〉九月朔日/佛師源衛門尉〈子源四郎/同源五郎〉/空阿弥陀仏/光西童子」等の墨書がある。
(〈 〉は割書、/は改行を表す)
備考 室町時代