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古都・奈良市にはたくさんの文化財があります。
国宝や特別史跡など、指定・登録された文化財は1000件をこえ、そのほかの有形無形の文化的所産や遺跡なども市内各地に残っています。
これらは、わたしたちの先祖の営みと文化を物語る大切な遺産です。
たとえば、天平文化が花ひらいた8世紀(奈良時代)の建造物・美術工芸品・遺跡などの文化財と、後の時代に天平文化の影響を受けてつくられた文化財が数多く残り、それらによって8世紀の文化が今に伝えられています。このことは世界的にも貴重であり、当時のアジアの文化交流のようすなども、それらから知ることができます。
市教育委員会は、奈良市文化財保護条例にもとづき、歴史上、芸術上または学術上価値が高く市にとって重要な文化財を奈良市指定文化財に指定し、保護をはかっています。
奈良市との合併以前に旧月ヶ瀬村と旧都祁村が指定していた文化財は、奈良市文化財保護条例の規定を準用することにより、保護をはかっています。