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古都・奈良市にはたくさんの文化財があります。
国宝や特別史跡など、指定・登録された文化財は1000件をこえ、そのほかの有形無形の文化的所産や遺跡なども市内各地に残っています。これらは、わたしたちの先祖の営みと文化を物語る大切な遺産です。
市教育委員会は、奈良市文化財保護条例にもとづき、歴史上、芸術上または学術上価値が高く市にとって重要な文化財を奈良市指定文化財に指定し、それらの保護をはかっています。
令和5年3月24日、次の2件を新たに奈良市指定文化財に指定しました。
分類 | 件名 | 所在 |
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彫刻 | 奈良市阪原町(南明寺) | |
名勝 | 正暦寺福寿院庭園 |
奈良市菩提山町
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※各件名からそれぞれの画像・詳細情報のページへリンクしています。
もくぞうじぞうぼさつはんかぞう
木造地蔵菩薩半跏像
左足を下ろして坐る半跏形式の地蔵菩薩像で、平安時代後期の作と考えられます。奈良市内東方の山間部に伝わる比較的大型の貴重な平安彫刻です。
しょうりゃくじふくじゅいんていえん
正暦寺福寿院庭園
江戸時代に作られたとみられ、昭和53年に日本庭園史家・作庭家の森蘊(もりおさむ)により整備・改修されました。背後の樹林との一体性の高さが特筆され、観賞上・学術上の価値の高い庭園です。