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市教育委員会は、令和2年3月27日、次の3件を新たに奈良市指定文化財に指定しました。
分類 | 件名 | 数量 | 所有者 | 備考 |
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絵画 | 古磵関係資料 附 古磵位牌 1基 |
4巻、29幅、8面、1隻 | 薬師寺 | 江戸時代 |
絵画 | 紙本著色大経曼荼羅図 | 1幅 | 浄国院 | 江戸時代 |
彫刻 | 木造釈迦如来坐像 像底に南都大仏腹内之以古木造之の銘がある |
1軀 | 興福院 | 江戸時代 |
こかんかんけいしりょう
古磵関係資料
江戸時代前半の代表的な画僧の一人である古磵(1653-1717)が描いた作品群です。古磵の多様で巧みな画技を知ることができ、近世絵画史上価値が高いです。
しほんちゃくしょくだいきょうまんだらず
紙本著色大経曼荼羅図
画僧古磵の正徳2年(1712)の作です。古磵が力を注いだ浄土宗関係の画作のうち、優れた技量がよく表れた仏画として特に重要な遺品です。
もくぞうしゃかにょらいざぞう
木造釈迦如来坐像
東大寺大仏の体内から取り出された古木を用いて造られた仏像です。大仏の江戸復興期の歴史の一端を知る上で貴重で、近世奈良の地域史の上でも注目すべきものです。