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風通しの良い日陰やクーラーなどが効いている室内などが適しています。
涼しい場所に移動したら、体から熱を奪うために、うちわや扇風機で風をあてることが一番効果的です。
風があたるように衣服を脱がせて皮膚を露出し、あまり汗をかいていないようであれば、皮膚に水をかけて濡らしてから風をあてる必要があります。
このとき、氷水をかけるよりもぬるい水をかけてから風をあてる方が効果的です。
氷のうなどが準備できれば、首、脇の下、太ももの付け根などにあてると冷却の助けになります。
ポイント
※体の冷却はできるだけ早く行う必要があります。!!
熱中症の傷病者は発汗によって、脱水状態になっているので水分を十分に補うことも重要です。
汗により水だけでなく塩分も喪失しているので、できれば水だけでなく少量の塩を加えた水か、最初から塩分の含まれているスポーツドリンクを飲ませるほうが効果的です。
本人が飲みたくないといっても、励まして飲ませるべきですが、反応が鈍く、自分で水が飲めない方に対して、無理に飲ませようとして水を口に入れると、誤って肺に入ってしまう危険があるので避けなければなりません。
こんなときは、すぐに119番に救急車を要請し、早急に医療機関で点滴による水分補給を受けましょう。
#7119 奈良県救急安心センター相談ダイヤルへ
熱中症は、多くは高温環境下での労働や運動活動で発生していましたが、最近では日常生活においても発生が増加していると言われています。平成26年に奈良市では、5月19日から10月5日までの間で熱中症(疑いも含む)により116人が救急搬送されました。救急搬送された過去の熱中症の事案を何例か紹介します。熱中症は予防が肝心!!暑い夏が素敵な夏になるよう、予防対策をしっかりしてお過ごしください。
※気温・湿度は平成23年以前は計測しておりません
関連リンク
総務省消防庁 熱中症対策リーフレット<外部リンク>