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故人を慈しみ送る場である火葬場。
現在の奈良市火葬場(東山霊苑火葬場)は開設から100年以上が経ち、老朽化が進んでいます。
そこで、最新の機能を持った新斎苑の建設を進めています。
現東山霊苑火葬場は今から103年前の大正5年に開設され、数度の改修を経て現在に至りますが、老朽化が著しく、みなさまのさまざまなニーズや将来的な火葬件数増加への対応が困難です。そのため、現在奈良市では人生終焉の儀式の場にふさわしい安らぎのある、また環境や景観に配慮した新斎苑の整備を進めています。
これまで令和3年2月末の完成をめざして工事を進めてきましたが、工事の遅れ等から、工期が1年弱延長され、完成時期が令和4年春となりました。
市民のみなさまにはご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。今後は、工事の進捗管理を徹底して行い、安全に1日も早い供用開始に向け事業を進めていきます。もうしばらくご不便をおかけしますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
今後は、本設橋梁の橋脚工事と並行して、橋台工事を施工し、上部工架設を経て、約1年かけて来年8月頃に橋梁が完成する見通しです。また、道路工事や敷地造成を進めながら、建物については今年度内に設計を完了し、建築工事に着手する予定です。(春日山や奈良の街並みを眺望することができる森の中に建設予定)
左右2つのゾーンに分けた11炉の火葬炉と、一方通行の回廊によって動線を整理することで、利用が集中する時でも他の会葬者と交錯することはありません。
待合室については、最大10室の対応を可能とし、壁を遮音移動間仕切りとすることで、会葬者の人数に対応した柔軟性の高い空間とします。また、遮音性を確保したキッズルームを待合室から目の届きやすい位置に計画しています。
家族の一員であるペットとのお別れを、心ゆくまで見送ることができるように専用の告別室も設けます。
【本特集に関する問合せ】新斎苑建設推進課(電話番号:0742-34-5161)