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奈良しみんだより令和8年2月号(テキスト版)2-6ページ 特集:

ページID:0256295 更新日:2026年2月1日更新 印刷ページ表示

 

これ、もしかしたら資源かも
循環する暮らしはごみ減量から

日々の暮らしの中で出る「ごみ」。工夫次第で大切な「資源」に変わります。奈良市がごみ減量に取り組むのは、1300年人の手で守り続けてきた自然と歴史を未来へつなぐため。今月号のアイデアを参考に、小さな工夫で次世代へ美しい奈良を手渡しませんか。

【問合せ】この特集について:廃棄物対策課(電話番号:0742-71-3001)
環境清美工場について:環境清美工場(電話番号:0742-71-3000)
ごみの収集について:収集課(電話番号:0742-71-3012)

なぜ今ごみ減量が必要?

(1)環境への負荷を減らす
ごみの減量は、焼却時の二酸化炭素排出を抑え、地球温暖化防止に直結し、奈良市の豊かな自然環境と貴重な資源を未来へ残すことにつながります。
(2)環境清美工場焼却炉の維持
稼働から約40年が経過し、老朽化が進む環境清美工場。新クリーンセンターの整備完了まで焼却機能を維持させるため、ごみの減量で焼却炉への負担を軽減することが不可欠です。
(3)ごみ処理のコストを下げる
年間約30億円※かかる市のごみ処理費。減量で使用燃料等のコストを抑えれば、その分を他の公共サービス等の充実に回すことができます。
※燃やせないごみ等の処理費を含む市の中間処理(焼却炉等)と最終処分(埋立等)にかかった経費。大規模改修工事実施前過去5年間の平均

ごみの減量は環境や焼却炉への負担軽減だけでなく、他の公共サービスの質向上にまで影響!

奈良市のごみ処理の現状は?

市で1年間に排出されるごみ約7万9千トンのうち燃やされるごみの量は、7万トン(令和6年度・一般廃棄物)にものぼります。現在、市の環境清美工場では24時間365日、老朽化する焼却炉への負担を考慮しながら、この膨大なごみの焼却処理を続けています。

ごみ排出量20パーセント削減への挑戦

市全体のごみ排出量は、市民のみなさんの協力により、減少傾向にあります。市は、これをさらに加速させるため、令和13年度までに、ごみ排出量・焼却処理量・最終処分量を20パーセント削減(令和元年度比)するという高い目標※を掲げ、さまざまな取り組みを進めています。
※令和3年度改訂の一般廃棄物処理基本計画より

<奈良市一般廃棄物排出量の推移>
平成27年度…約9万5千トン
令和元年度…約9万トン
令和6年度…約7万9千トン
令和13年度(目標値)…約7万トン
目標は20パーセント削減

老朽化が進む環境清美工場
改修工事に伴う半年間の焼却炉停止

新クリーンセンター完成まで焼却機能を維持するため、環境清美工場では大規模改修を実施中です。今年6月から半年間は焼却炉を停止し他自治体等へ処理を委託しますが、現状の処理量では約15億円もの費用を要します。ごみ減量は、こうした経費削減に直結します。

奈良市は、6~11月焼却炉停止。収集後、委託先へ
(1)他自治体
(2)民間事業者
停止中は他自治体等へごみ処理を委託。
約15億円の委託経費が必要に

燃やしている6割が再生可能な資源

家庭から出る「燃やせるごみ」のうち約60パーセントは、実は生ごみと再生可能な紙類。手つかずの食品等、本来捨てずに済むものが多く含まれています。私たちが少し工夫をすることで、市のごみ処理量は劇的に減らすことができます。

<ごみ組成分析>※令和6年度 
生ごみ(調理くず等)…37.39パーセント
紙類(再生可)…19.24パーセント
紙類(再生不可)…19.86パーセント
プラスチック類…9.49パーセント
その他…12.35パーセント
生ごみ(食品ロス等)…1.67パーセント

その前に減量チャレンジ、市役所でも

仕事中も、さまざまな取り組みを進めています
・封筒等はまとめて再生資源として排出
・重要文書もシュレッダーしてリサイクル
・生ごみは乾燥させて減量(乾燥させることで、約60パーセント減量)

この他にも、マイボトル・箸の持参や資料の電子化、ごみ箱の削減等、市職員一丸で進めています。
NEXT 簡単ごみ減量! 今日からできるひと工夫を紹介します

合い言葉は「混ぜればごみ、分ければ資源」

ギュッとひと絞り!「水切り」で生ごみダイエット

燃やせるごみの40パーセントを占める生ごみ。実は、生ごみは重量の80パーセントが水分の「燃えにくいごみ」です。そのまま排出すると、焼却するときに多くの燃料が必要になり、環境負荷も増加してしまいます。

できることから挑戦 水切りステップ1・2・3

(1)なるべくぬらさない…洗う前に皮をむく。水のかからないところに三角コーナーを
(2)乾燥させる…まとめて乾かすか、生ごみ処理機で水分を減らす
(3)捨てる前にギュッと!…残った水分には水切りキット等を活用。振ってみるだけでも
水切りキットの作り方はこちら…https://www.city.nara.lg.jp/site/gomi-syusyu/255891.html

もう一歩進むなら

・生ごみ処理機や肥料にするコンポストを活用
市では生ごみ処理機等購入者への助成を行っています。
※助成率:購入額の2分の1程度
くわしくはこちら…https://www.city.nara.lg.jp/site/gomi-syusyu/10068.html

・食べ切れないものはフードドライブへ
市では余っている食品を集め、ひとり親家庭等へ提供しています。くわしくは10ページへ

年間排出量20,000トン「雑がみ」を資源に

燃やせるごみのうちの2割は、新聞、雑誌、ダンボールや、「雑がみ」と呼ばれる再生できる紙類です。まとめて古紙回収に出すことで、再生資源となりごみを大幅に削減できます。
「雑がみ」として資源へ
・チラシ、パンフレット
・封筒、はがき
・包装紙、お菓子箱
・プリント、メモ紙
・ティッシュケース
・紙袋
・トイレットペーパーの芯
※その他カレンダー、ポスター等も雑がみです。ビニールや金属の部分は取り外してください

「雑がみ」ではありません

・写真、写真プリント用紙、圧着はがき
・靴・カバンに詰め込まれた紙
・レシート
・紙コップ等防水加工されたもの
※石鹸の箱等のにおいの付着した紙や食べ物、油で汚れた紙も雑がみでは出せません。混ざると不良品の原因になります

雑がみ分別ステップ1・2・3

(1)紙袋等にまとめる
(2)紙ひも等でしばる
(3)民間の古紙回収場所や市の施設の雑がみ回収ボックスへ

雑がみ回収ボックスは、市役所、各出張所・行政センター等市内31か所に設置しています。
くわしくはこちら…https://www.city.nara.lg.jp/site/gomi-syusyu/6248.html

ピックアップ  全国で進む循環型社会への取り組み

まちの状況によって変わる、各地のごみ処理問題。逆境を乗り越え、まちの魅力向上につながった先進事例を紹介します。

19年連続リサイクル率1位(全国市比較)鹿児島市 志布志市

生ごみ・紙おむつの分別回収で埋め立て地を延命化

焼却施設を持たず、全てのごみを埋め立て処分する志布志市は、平成16年度に埋め立て地の限界を迎えるという非常事態に直面。「混ぜればごみ、分ければ資源」を掲げ、生ごみの分別回収・リサイクルを開始したところ、年間の埋め立てごみ量は従来の約2割まで減少。ごみのリサイクル率は75.6パーセント(令和5年度実績。奈良市:21.6パーセント)をほこります。また、令和6年度から紙おむつの分別収集と、世界初となる紙おむつから紙おむつへの水平リサイクルも開始しました。

循環型社会の形成
ごみ埋め立て量を大幅削減 リサイクル率は75.6パーセント
生ごみ→バケツによる分別収集→たい肥→育てる→ひまわり畑(収穫・生産)→ひまわり油→食卓へ

20年間でごみ受入量半減 京都府 京都市

観光都市でもごみは減らせる 焼却場減少で大幅コストカット

奈良市と同じく、多くの観光客が訪れる京都市は、平成9年の京都議定書誕生の地として、「ごみ半減」を合言葉に市民・事業者・観光客とともに食品ロスの削減や雑がみ・プラスチック類の分別等を推進。約20年間でごみ受入量半減を達成しました。それに併せて焼却場の数も削減。年間の処理コストはピーク時から100億円以上削減できています。

<京都市のごみ受入量の推移>
平成12年度…82万トン
平成17年度…67.8トン
平成22年度…49.7トン
平成27年度…44.0トン
令和2年度…38.5トン
令和6年度…36.5トン

24年連続で削減
​5施設→4施設→3施設
焼却場を2施設削減した余剰費は、年間100億円以上

〇京都市食べ残しゼロ 推進店舗
美しい観光地を一皿の完食から。食べ残しゼロ推進店舗
食材の使いキリ、食べキリ、生ごみの水キリ等を推進する店舗の認定制度。店舗の位置や取り組みを京都市のホームページで紹介する等、情報発信を市が応援

まずは生ごみの水切りや雑がみ等
ごみ分別への協力をお願いします

上記のまちと同様、奈良市も環境清美工場の老朽化や半年間の焼却炉停止という転機を迎えています。この危機を乗り越えるためには、みなさん一人一人の小さな積み重ねが不可欠です。まずは生ごみの水切り、雑がみ・その他再生資源の分別への協力をお願いします。

NEXT 不十分な分別は火災を引き起こすことも

収集車の火災を防ぐために ごみ分別のおさらい

不十分な分別による、収集車の火災が多発しています。収集作業員や周辺住宅への被害を防ぐため、誤った排出をしていないか、再度見直してください。

火災の原因となるごみの排出方法

(1)スプレー缶・カセットボンベ   穴を開けて排出
缶を手で振って中身の有無を確認。入っている場合は必ず使い切り(ガス抜きキャップが有効)、缶に数か所穴をあけ、排出
※風通しが良く、火気のない屋外で、周囲へ飛散しないよう注意

燃やせないごみ…殺虫剤、塗料、潤滑油のスプレー缶、整髪ムース等
再生資源…ヘアースプレー缶、卓上コンロのカートリッジ式ガスボンベ

(2)リチウムイオン電池  回収ボックスへ(スマートフォンや家電等に内蔵)
電池を取り出せる場合…必ずテープ類で電極部分を覆い、 絶縁した上で、 公共施設等に設置の 「小型充電式電池回収ボックス」へ。家電販売店等での店頭回収も利用可
電池を取り出せない場合…そのまま「小型家電回収ボックス」へ

(3)中身の残ったライター
使い切った上で「燃やせるごみ」へ排出

市役所・公民館等、回収ボックスの設置場所、排出方法について
くわしくはこちら…https://www.city.nara.lg.jp/site/gomi-syusyu/255688.html

ピックアップ ごみ収集現場の声
分別で安全をともに守っていく

収集作業中にガスボンベ等が混ざっていて、ヒヤッとすることがあります。危険物の混入は、収集車の火災や作業員のけがだけでなく、周辺への被害にもつながります。安全な作業は、私たちと市民のみなさんで守っていくものです。適切な分別にどうか協力をお願いします。

ほぼ2人に1人がダウンロード
奈良市ごみ分別アプリで 正しい分別を

アプリにはさまざまな機能を搭載し、市民のみなさんが排出に困らない環境を整えています。ぜひ活用してください。

  • 収集日カレンダー…居住地区を設定すれば、収集日が一目で分かります。
  • 拠点回収マップ…再生資源や使用済小型家電の回収場所を地図で確認できます。
  • ごみ分別辞典…分別に迷うものは辞典で検索。アプリ内で出し方も検索可能です。
  • アラート機能…収集日を指定した時間に通知でお知らせ。出し忘れ防止に有効です。

ダウンロードはこちら…https://www.city.nara.lg.jp/site/gomi-syusyu/255688.html​


令和8年のしみんだより
奈良しみんだより巻頭特集(Web版)