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奈良市では家事・育児と仕事の両立支援、女性の意識啓発、女性起業家支援や子育て支援など、女性が活躍できる環境づくりを進めています。
女性の権利を守り、ジェンダー平等の実現を目指すために1975年に国連が定めた「国際女性デー(3月8日)」。特に2025年は制定50年という節目の年です。奈良市では国際女性デーに合わせ、奈良市独自の取り組みを行います。
今後も女性のエンパワーメントとジェンダー平等の実現に向け、すべての人がより一層活躍できる社会を目指していきます。
▲昨年度のミモザのフォトスポットの様子
1975年に国連が定めた「国際女性デー」(2025年は制定50年)にあわせて、奈良市独自の取り組みとして、奈良市役所でのフォトスポット展示や、映画上映を開催。
あらゆる分野での女性活躍を目指し、国際的にも女性率の低い「理系」分野への進学を選択してもらうため、理系進路講座「理系の進路は楽しい!?その魅力を知ろう」を開催。
市民や市内事業者への啓発に加え、市職員の女性活躍促進にも取り組んだ結果、女性管理職率は、過去10年で22.7%(平成27年度)から35.9%(令和6年度)に上昇。最も高い比率となった。
政策決定の場への女性の参画(委員会・附属機関・その他審議会等の女性比率)は33.8%(令和元年度)から38.1%(令和6年度) に上昇。
奈良は、日本の歴史において非常に重要な役割を果たしてきた地域であり、特に奈良時代は、日本の文化や政治が大きく発展した時期で、女性の地位や役割も注目されるべき点が多くあります。飛鳥・奈良時代には、推古天皇、皇極天皇(斉明天皇)、持統天皇、元明天皇、元正天皇、孝謙天皇(称徳天皇)など女性天皇が国家の重要な役割をはたしてきました。持統天皇は、国の制度を整備し、平和な時代を築くために尽力し、彼女の治世下では律令制度が整備され、国家の基盤が強化されました。当時は女性がリーダーを務めることが珍しくなかった時代でした。
また文学や芸術の分野でも女性たちが活躍し、平安時代は、紫式部や清少納言といった女性作家が登場し、彼女たちの作品は日本文学の礎となりました。さらに、奈良には多くの寺院や神社が存在し、仏教が広まる中で、女性たちは信仰を通じて社会とのつながりを深め、尼寺である法華寺、圓照寺、興福院の女性僧侶は、宗教活動を通じて地域社会に貢献していました。奈良の歴史を振り返ると、女性たちが果たしてきた役割は非常に大きく、その影響は今なお続いています。
国際女性デーのシンボルであるミモザの花。もともとイタリアでは3月8日の女性の日に、ミモザの花を男性から女性に贈る習慣があり、いまでは世界中でミモザの花が国際女性デーのシンボルとなっています。今回、その生花を使ったフォトスポットを設置。設置による来庁者へのPRだけではなく、撮影者が写真をSNSなどで投稿することで、国際女性デーを広く普及することを狙いとしています。
▲今年度設置予定イメージ
▲昨年度の設置の様子
令和7年3月3日(月曜日)~3月7日(金曜日)
奈良市役所1階 正面玄関ホール
作家志望の次女ジョーを主人公とした、南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす物語を上映。女性がさまざまな分野で自分らしく力を発揮できる勇気をもっていただき、それをすこしでも後押しするような映画です。【申込は終了】
令和7年3月8日(土曜日)13時30分~15時45分(13時開場)
奈良市保健所・教育総合センター(はぐくみセンター)9階 大講座室
男女共同参画団体によるパネル展。過去の歴史上や、実在の女性で活躍した人物を紹介します。
令和7年3月3日(月曜日)~令和7年3月7日(金曜日)
奈良市役所1階連絡通路
日本は国際的に見ても、理系の女性比率が著しく少ない状況にありますが、奈良市内では奈良女子大学工学部の設置など、女性における理系分野への裾野が広がりつつあります。今回、奈良市主催で理系進路講座を昨年度に引き続き開催。研究者・大学院生・大学生・高専生に、理工系分野を選択した理由や経験や面白さなどを語っていただきます。
>>申込は【3/22開催】理系進路講座「理系の進路は楽しい!?その魅力を知ろう」(女子中高生向け)まで
令和7年3月22日(土曜日)13時半~15時10分
奈良市男女共同参画センター
女子中学生・高校生30人(保護者同伴可)
令和7年3月12日(水曜日)
ミニ実験(30分)「超電導の不思議 -193度の世界 磁石が浮く」
田島節子 先生(一般社団法人 関西科学塾コンソーシアム代表理事、大阪大学名誉教授)
交流&質問タイム(70分)
大学教授、大学院生、大学生、高専生の4名の講師が理系ライフを語ります。
田島節子先生
竹内 珠子さん(奈良女子大学 大学院 数物科学専攻修士2年)
岩崎 茜さん(岡山大学 工学部工学科 化学・生命系 4年)
中村 風花さん (奈良工業高等専門学校 物質創成工学専攻専攻科1年)
意欲と能力のある職員が、男女問わず自身の特性・経験を生かして活躍できるよう、女性職員の管理職への登用を促進しています。令和6年度の女性管理職の割合は、平成 27 年度と比べて 13.2 ポイント上昇しています。
結婚・出産・育児を機に退職した女性の再雇用、中途採用の状況、育児をしながら働く従業員に対する両立支援や雇用管理の取組などに関する情報を収集し、今後の施策の検討に活用するため、奈良市では平成28年度と令和5年度に調査を実施しています。
>>(参考となるデータ)「女性就業に関する調査結果(令和5年度調査)」
2016年調査では求職時に正社員事務職を希望する人が多いにもかかわらず、再就職時の段階では非正規の販売職やサービス職にシフトする人が多く見られたことと比較して、2023年調査では、求職時の希望通りの職種や従業上の地位で再就職した人が多く、約4割が求職活動について「とくに苦労しなかった」と回答しています。
【リリース資料】女性活躍の始まりは奈良!「国際女性デー」の取り組み [PDFファイル/1.8MB]
▼【3/3~3/7】国際女性の日フォトスポット・パネル展を開催します
https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/24/229264.html
奈良市 共生社会推進課
TEL:0742-34-4733