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奈良市では、公道以外の道路「私道」の整備を促進し、個別対応する窓口「私道整備なんでも相談窓口」を開設します。
今回、バリアフリーの観点からも、市民により身近な私道の整備を見直し、車いすの方や高齢者の方も安心・安全に通行できるような私道の補修にも補助金を支給できるよう「私道整備事業補助金交付制度」を改正しました。
また、私道に関する様々なお困りごとをお聞きし、電話や対面で制度活用や改善方法についてわかりやすくご案内する私道整備の相談窓口を設置します。
車いすが通れる細い私道の整備も最大80万円を補助(補助率50~70%)
令和4年6月1日までにホームページに詳細公開予定
私道に関するご相談に個別で対応し、奈良市の補助制度についてもご案内します。
令和4年6月1日までにホームページに公開予定
令和2年7月に運用を開始した、道路の不具合をスマホ等で通報する「道路損傷等通報システム」は、令和3年度には366件もの道路損傷に関する通報に対応。そのうち、県道・国道は各担当部署と連携して対応し、市道は迅速な補修対応ができており、好評をいただいています。
市道・行政財産道路…288件
県道・国道…53件
私道…25件
合計…366件
一方、私道は様々なケースがあり、対応が困難な事例もありました。
特に、私道の補修に補助金を支給する「私道整備事業補助金交付制度」の要件に合わず、補助対象に至らなかった案件もありました。
そこで、さらに活用しやすく、効果的な私道整備事業補助金交付制度を目指し、過去に複数の相談のあったものについては申請の門戸を広げ、補助制度の活用促進に繋がる内容の見直しを行いました。
市民の方の要望を踏まえ、高齢者、障がい者視点に立った見直しを行いました。
これまでは補助の対象にならなかった
(1)車椅子が通りにくいので舗装の補修を行いたいが、幅員が狭い。
(2)補助対象私道に面して居住はしていないが、土地を所有しており主に管理しているので、補助申請をしたい。
(3)コンクリート舗装が損傷している私道の補修を申請したい。
このような問合せについて、
今回の改正では、特に補助対象私道の幅員を緩和することにより、それまで自動車の通行を前提とした私道に対して補助していたものを、より社会の実情に沿うように、車いすの通行のための私道も補助対象としました。
道路の性格 | 最低幅員 | 補助率 |
補助限度額 |
---|---|---|---|
通り抜け道路 私道の両端が公道に接している場合 |
4m以上の場合 | 10分の9 | 150万円 |
1.8m以上4m未満の場合 | 10分の8 | 125万円 | |
0.9m以上1.8m未満の場合 | 10分の7 | 80万円 | |
行き止まり道路 私道の一端が公道に接している場合 |
4m以上かつ私道に出入口を有する所有者の異なる住居が6戸以上の場合 | 10分の7 | 80万円 |
4m以上かつ私道に出入口を有する所有者の異なる住居が6戸未満の場合 | 10分の6 | 50万円 | |
1.8m以上4m未満の場合 | |||
0.9m以上1.8m未満の場合 | 10分の5 | 30万円 |
令和4年度 5,000千円
平成29年度 補助制度開始
平成30年度 改正
(補助件数)
・平成29年度…0件
・平成30年度…3件
・令和元年度…5件
・令和2年度…5件
・令和3年度…4件