本文
奈良市の南部、今市町に位置するJR桜井線の駅舎です。切妻造桟瓦葺平入で、外観は漆喰塗の真壁に腰板張を基調とし、正面と北面には銅板葺の庇が付きます。
奈良鉄道の駅として開業した当初は一部を駅長官舎にあてていましたが、国有化後の大正末に駅長官舎を他に移し、間仕切りを改めて、待合室、事務室、休憩室等からなる当時の標準的な駅舎に改修しました。
改修はあるものの、明治後期に私鉄により建設された駅舎の姿を知る資料であるとともに、大正期以降鉄道省によって整備された標準的な地方駅舎の姿をとどめており、鉄道発展の歴史を伝える建物として、価値があります。
帯解駅本屋 外観
件名 | 帯解駅本屋 |
---|---|
かな | おびとけえきほんや |
数量 | 1棟 |
登録(分類) | 登録有形文化財(建造物) |
登録日 | 令和4年6月29日 |
所在地 | 奈良市今市町 |
所有者 | 奈良市 |
小学校区 | 帯解 |
構造形式 | 木造平屋建、瓦葺、建築面積112平方メートル |
年代 | 明治31年(1898)/大正15年(1926)・昭和40年代改修 |