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帯解駅舎 復原プロジェクト~登録有形文化財の木造駅舎を100年前の姿に!
トピックス
登録有形文化財帯解駅本屋保存整備事業について
JR万葉まほろば線帯解駅舎は、明治後期に私鉄により建設された駅舎の姿を今に伝える貴重な資料であるとともに、大正期以降に鉄道省によって整備された標準的な地方駅舎の面影を残しており、日本の鉄道発展の歴史を物語る建物として高い価値を有しています。令和4年にはその価値が認められ、登録有形文化財に登録されました。(登録有形文化財「帯解駅本屋」の説明はこちらのページをご覧ください)。
また、長年にわたり帯解地域の玄関口として、駅を利用する地域住民や観光客の皆様を温かく見守ってまいりました。
この度、奈良市では、帯解駅舎の歴史的価値を後世に伝えるとともに、地域住民の皆様や観光客の皆様が気軽に交流できる新たな拠点として帯解駅舎を整備することといたしました。誰もが気軽に立ち寄り、地域のにぎわいを創出する場として再生するため、「登録有形文化財帯解駅本屋保存整備事業」を実施いたします。
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現状と課題 |
目標 |
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待合室以外のスペースが使用できず、建物が十分に活用されていない。 |
建物全体を使用できるように改修し、地域団体との協働により交流・まちづくりの拠点として活用する |
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新建材による改修で外観や内観が損なわれている |
改修以前の木造駅舎らしい姿に復原する |
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耐震性能が不足している |
耐震補強し利用者の安全を守る |
現在の帯解駅舎の様子
現在の帯解駅舎の姿は昭和 40年代頃に新建材を用いて改装されたものです。
帯解駅は昭和55年(1980年)の桜井線電化を経て、昭和59年(1984年)には無人駅となったため、駅舎南側の事務室は現在使用されていません。

登録有形文化財(建造物)帯解駅本屋保存活用計画
帯解駅本屋の文化財としての価値をふまえ、保存・活用の現状と課題を整理した上で、保存・活用の基本的な考え方や方針を定め、具体的な取り組みを進めていくための指針として策定した計画です。
基本方針
- 明治大正期の木造駅舎としての姿を将来に伝えるため、引き続き駅舎として使用しながら保存・活用を図る。
- 全体に昭和40~50年代 の新建材による改修が目立つため、本来の姿に回復する整備を行って、顕現させた文化財としての価値の公開・活用を図る。
- 無人駅であり 、駅舎としては必要以上の規模となっているため、地域住民や来訪者の交流拠点・活動拠点となる公共施設として整備し、新しい機能を付与することで、建築物としての利活用を図る。
- これらを通じ、多くの人々に将来にわたって永く親しまれ、豊かな社会の構築に寄与する建物として、保存・活用を図る。
ダウンロード
計画の詳細はダウンロードファイルでご覧いただけます。
登録有形文化財帯解駅本屋保存整備事業へのご支援をお願いします!
奈良市南部に残る貴重な鉄道遺産、帯解駅舎。
その保存・活用は、帯解地域はもとより、奈良、京終から天理、桜井、橿原、大和高田の各市を結ぶJR万葉まほろば線沿線のにぎわい創出につながります。
地域住民や利用者の想いが詰まった駅舎を100年前の姿に復原し、後世に守り伝えるため、皆様の温かいご支援を心よりお待ちしております。
この事業へのご支援は、ふるさとチョイス<外部リンク>ホームページから可能です。皆さまのお力添えをいただければ幸いです。
※奈良市の皆様は、返礼品は対象外になりますが、「帯解駅舎復原整備」事業をお選びいただくことで、応援いただけます。

