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奈良しみんだより令和4年6月号(テキスト版)2-5ページ 特集:遊びに来てね!話しに来てね!「子どもセンターをまるごと紹介します」

更新日:2022年6月1日更新 印刷ページ表示

遊びに来てね!話しに来てね!
奈良市子どもセンターをまるごと紹介します

4月に柏木公園隣に開所した子どもセンター。親子で遊びながら、専門のスタッフに育児等の相談ができる施設として、すでに多くの人が利用しています。また、中核市で4番目にできた児童相談所としても、取り組みを始めています。今月号では、ワンストップで子育てを支援する新たな子育て拠点を紹介します。

 

親子で毎日通いたくなる場所 にじいろ

自由に遊べて気軽に育児の悩みを相談できる「地域子育て支援センター」と、たくさんの遊具がある「キッズスペース」を併設しています。未就学の子どもたちがのびのびと遊び、親子が毎日訪れたくなる「ちょうど良い場所」をコンセプトに、わくわくする遊具と広場のスタッフが子育て親子を待っています。

原則、火~日曜日・祝日/午前10時~午後4時
地域子育て支援センターと屋内遊び場は予約要(1回90分、3部入替制)。
電話(電話番号:0742ー33ー1021)・オンライン(ズーム)でも相談可
最新のお知らせや予約方法等、くわしくは市ホームページへ

 

(1)地域子育て支援センター(にじいろ)

おおむね0~3歳児の親子のためのスペース(妊娠中の人も利用可)。親子で一緒に遊ぶだけでなく、親同士の情報交換や子育てコーディネーターに育児相談ができます。また、地域の子育て関連情報の提供や、親子が一緒に成長できるような講座も開催します。
子育てコーディネーターとは?…子育ての悩みを保護者と一緒に考え、各親子に合う子育て支援・相談の窓口につなげます。

〇子育てコーディネーターより
どんな小さな悩みでも話してもらえるよう、親子が安心できる温かい場所を作っています。お話を聞いて、必要な子育て支援の窓口も紹介します。子育て中のほっとできる場として、気軽に利用してくださいね。

 

(2)キッズスペース 屋内遊び場(にじいろ)

子どものわくわくと好奇心を引き出し、全身を思い切り使って遊べる、0~6歳までの未就学児をもつ親子のためのスペース。子どもが心から楽しめるよう、プレイリーダーが遊具の使い方をサポート。
プレイリーダーとは?…保育士、社会福祉士等の資格を持ち、専門の研修を受けたスタッフ。オレンジ色の服が目印

〇プレイリーダーより
本当に楽しかった!と思える体験は将来ずっと心に残り続けます。やってみたい!という思いを自然に引き出し、子どもたちが自由に楽しめるようサポートします。遊びの中で気づいた、子どもの気になる様子もぜひ気軽に話してくださいね。

屋外広場は予約無し、就学後の子どもも遊べます。揺れる、回る、跳ねる等の好奇心をくすぐる遊具がたくさん。広場では今度企業や地元団体のイベントも開催予定
注意…屋外広場は6月上旬まで芝張り工事のため利用できません。

 

ニューポイント

「にじいろ」では2つの機能が併設するため、めいっぱい遊びながらも、ふと感じた子どもの発達や育児の気になること等を、スタッフに気軽に相談できます。また、土・日曜日、祝日も開所しています。パパと子どもで、ファミリーで…等、利用の幅を広げています。

 

(3)どんな小さな家庭の悩みも相談できる 子ども家庭総合支援拠点

子どもと接する中で感じる疑問や不安に、大小問わず寄り添う相談窓口を開設しています。乳幼児期だけでなく、妊娠時から子どもが中学・高校生になるまで、親子が家庭で抱える悩みすべてが対象です。相談内容から、行政や学校、支援者等とつながり、一緒に解決策を考えます。電話やメールの相談、職員の訪問相談も行っています。

●次のような相談ができます
・子どものイライラが収まらない…
・家族から暴力を受けている
・子どもが泣き続けてイライラ…
・出産後の生活に不安がある…
・子どもを短期間預かってほしい
・子どもへの関わり方が分からない…
・子育ての話を聞いてほしい
・友達と上手に遊べない

ニューポイント

にじいろや発達支援親子教室が同じ敷地にあるため、すぐに相談・支援につなげる体制ができました。また、これまで以上に幅広い専門職がセンターに集結し、家庭の悩みの解消をお手伝いします。

【問合せ】子育て相談課
(電話番号:0742ー34ー4804 平日の午前9時~午後5時)
Eメール: kosodatesoudan@city.nara.lg.jp
市ホームページでも特集しています

 

(4)すべての子どもが笑顔になる未来を 児童相談所

年々増加する児童虐待等に相談・対応する児童相談所。虐待の通告だけでなく、親が病気のため子どもと一緒に暮らせない等の相談や、さまざまな障害・子どもの非行等の相談にも対応しています。市に新しくその窓口ができた今、これから取り組みたいことを子どもセンター所長に聞きました。

〇インタビュー 
所長が語る!子どもセンターの目指す支援の形「親子、そして地域と一緒に歩む施設へ」

児童相談所に寄せられる相談や通告には、未然に防止できたかもしれないケースがあります。新しいセンターでは、親子とにじいろの職員や相談員との、何気ない会話が早期発見のきっかけとなり、早い段階で適切な支援先につなぐ体制づくりが始まっています。一人でも多くの子どもたちが社会で羽ばたけるように、サポートしていきたいと思っています。
また、子どもと日々接する学校や園、支援機関とともに、子どもや家庭を見守っています。この児童相談所が支援機関の悩みに寄り添い、支援することで、地域全体がより良い方向に転じるような相乗効果が生まれたらうれしいです。「児童相談所があって良かった」とみなさんに思ってもらえるように、地域と一緒に歩んでいける施設にしていきたいです。
子どもセンター所長 野儀あけみ

10年間での奈良市の児童虐待相談対応件数

平成23年…338件
平成24年…425件
平成25年…454件
平成26年…549件
平成27年…627件
平成28年…846件
平成29年…817件
平成30年…862件
令和元年…924件
令和2年…1,097件

10年間で約3倍に増加
令和2年度は過去最多で1,000件を超えました。コロナ禍でおうち時間が増えたことにより、家庭内での問題が見えにくくなっています。

ピックアップ…子どもが家庭から一時的に離れて暮らす 一時保護所

家庭から離れて生活する方が望ましい、と判断した子どもを一時的に預かる場所を市内に開設しています。体育館や温かい雰囲気のある共用スペースのほか、プライバシーに配慮したエリア分け等、子どもが安心安全に過ごせる環境を整えています。
一時保護中は、保育士や教員等が保育や学習のサポートをします。また、子どもの思いをしっかりと受け止めるために、意見箱の設置や外部の第三者と相談できる体制を整え、子どもの権利を保障しています。

 

(5)就学前の子どもの成長の悩みを支える 発達支援

おしゃべりなのに友達や園の先生の前でうまく話せない、園で落ち着いて過ごせない等、家庭から集団生活へ踏み出したからこその戸惑い…。未就学児を対象に、発達の相談に応じます。発達検査や専門相談(言語聴覚士等)、園巡回相談によって発達段階を確かめ、一緒に手立てを考えます。まずは電話してください。

〇発達支援親子教室「ふたば」の保育教育士より
悩みを話すことで気づくことはたくさんあります。教室に来た親子が自信をもって楽しく明日を過ごせるような教室を作っていきます。

ニューポイント

おおむね2~3歳の就園前の子どもを対象に、発達支援親子教室「ふたば」を新設。教室では遊びのほか、発達の悩みを持つ保護者同士の座談会も開催予定です。
※3か月ごと(全12回)のプログラムです。7月までの申込は終了。次回申込は8月を予定しています。

 

親子を支えるセンターの輪

センターには児童福祉司や児童心理司のほか、医師・弁護士等、多くの専門職が常駐し、幅広い支援が可能になりました。ワンストップで連携できる体制の良さについて、医師と児童心理司の職員に語ってもらいました。

インタビュー

児童心理司…子どもの心理検査や面接等を通じ、虐待の影響や子どもの特徴を把握し、心理的なケアも行う
医師(小児科)…一時保護中の子どもの健康観察や身体的なチェックを行う

質問…多くの専門職が集うセンターの「良さ」とは?
小児科医師の回答…一時保護中の子どもたちには、「何かだるい」「どこかが痛い」等の説明できない体調不良を訴える時があります。その原因の特定を、心と身体の両面からアプローチできるところが、このセンターの良さだと感じます。医師が病気ではないと見立てることで、子ども自身の安心にもつながりますし、他の専門職員も子どもにより適した対応を考えられるようになります。
児童心理司の回答…在宅中の子どもたちや家庭も支援しています。子どもの心の状態を把握するには、保護者の協力が必要です。生活環境や地域の支援状況にくわしい児童福祉司と一緒にサポートすることで、親子の気持ちや環境を大切にしながら、その家庭に最善な支援策を考えられると感じます。

質問…市に児童相談所ができたことで何が変わるのでしょう?
児童心理司の回答…児童相談所と学校園・保健所等が同じ市の組織になることで、これまでよりも早く子どもたちの状況が分かるようになりました。迅速な対応が求められるケースに早く気づけるだけでなく、援助する親子や家庭が今何を必要としているかを話し合うことができ、最適な支援につなげられます。

質問…今後はどのように子どもたちと関わりたいですか?
小児科医師の回答…児童相談所が関わる子どもたちの中には、大人の事情で傷つき自尊心が持てない子もいます。今はつらくても、今後理解してくれる人はきっと現れますし、これから多くのことを学ぶ中で、自分を変えることもできます。自信と希望を持って明日を生きてほしいと願いながら、子どもたちを診ていきたいです。
児童心理司の回答…やむなく非行に走った子と接する場面もあります。その子の課題点のみに着目するのでなく、本来持つ「良さ」を大切にし、どうしたら子どもが人生を楽しめるかを考えながら、今後も子どもたちの話を聞いていきたいです。

子どもセンターとともに親子を支える人々、関係機関・団体

〇奈良市子どもセンター内
児童福祉司、児童心理司、社会福祉士、臨床心理士、弁護士、医師、保健師、警察OB、保育士、教員等
〇関係機関・団体
・子育て支援
地域子育て支援センター・ファミリー・サポート・センター等
・司法・その他行政
弁護士会、裁判所、県警察、少年鑑別所等
・教育・保育
県、市教育委員会、公立、私立学校園等
・保健・医療
保健所、市医師会等
・福祉
社会福祉協議会、民生委員、児童委員DV関連機関等

 

皆様からいただいた寄附を紹介します(5月13日現在)

子どもセンター開設に際して、たくさんの寄附をいただきました。心より感謝いたします(敬称略)
〇企業版ふるさと納税 寄附企業…総額 7,450千円
明治安田生命保険 相互会社/株式会社JECC/株式会社 デイケイケイサービス関西/
株式会社 松本コンサルタント/株式会社 淺沼組/株式会社 宮本工業所/株式会社 五輪/有限会社 ケーウィンズ
〇ふるさと納税(心のふるさと応援寄附)…総額24,986千円
〇その他の寄附 …総額 47,200千円(本・遊具・おもちゃ等含む)
岩本 潤三・岩本よね子/谷口 絹子/国際ソロプチミスト奈良/国際ソロプチミスト奈良−平城/大阪ガス株式会社

【本特集の問合せ】子育て相談課(電話番号:0742ー34ー4804)