奈良市では近年「犬猫の殺処分ゼロ」を掲げ、保護犬・猫に関する市内のさまざまな活動により殺処分を減らす取り組みを行っています。その数は年々減少しており、平成20年度では自然死・安楽死(※1)を除く殺処分数(※2)が663件でありましたが、昨年度の実績では1件に減少しました。
これは行政のみでなく、市民や民間事業者、動物愛護団体等の方々の協力を得ながら保護犬・猫の譲渡活動などに取り組んできた結果であり、近年スタートした新しい取り組み(保護猫譲渡会、犬猫パートナーシップ店制度等)も継続して実施しながら、今後も殺処分ゼロを目指し、取り組んでまいります。
※1 自然死・安楽死…負傷し治る見込みがない等、やむを得ず安楽死等をすること。
※2 殺処分…攻撃性や病気等があり、譲渡が難しいと判断し、処分すること。
トピックス
- 奈良市における殺処分数は、平成20年度から平成30年度の間で663件から1件に減少
- 奈良市では、福岡市に次いで全国で2例目である「犬猫パートナーシップ店制度」を昨年度6月から実施。昨年度は4店が認定となり、約400件を超える誓約書が交わされた。
- 今年度も民間の動物愛護団体と連携し、保護猫譲渡会及び保護犬・保護猫譲渡相談会を開催予定
1 犬猫の処分等の推移(平成20年度から平成30年度まで)
(注)平成30年に譲渡ボランティア(個人2、団体9)が関わって譲渡した件数は141件のうち43件
2 犬猫の殺処分率の推移
- 平成29年度で保健所に収容された犬猫の数(負傷を除く)は、全国で約10万頭であり、うち自然死・安楽死数と殺処分数を合わせた数(※3)は約4万3千頭。
- 殺処分率(※4)としては、平成20年度の87.7%に対し、平成29年度には42.9%と全国的にも減少しているが、奈良市においては平成30年度で13.9%となっており、全国的に見ても著しく減少している。
※3 環境省の統計による殺処分数は、負傷を除いて、「自然死・安楽死」と「殺処分」の合計を示す。 (J)
※4 環境省の統計による殺処分率は、負傷を除いた「自然死・安楽死」と「殺処分」の合計数を負傷を除いた収容数で除した値である。 (J/I)
3 ミルクボランティア制度の実績(平成30年度から実施)
- 登録したボランティアが保護された幼齢猫を生後2ヶ月まで預かり、ミルク給餌や排泄などの世話を行う。
- ボランティアにはミルクを支給するとともに、ヒーターなどを貸し出し
- ボランティアに預けた猫の頭数 延べ58頭
4 保護猫譲渡会及び保護犬・保護猫譲渡相談会の開催(平成30年度)
6回開催、来場者約60組、譲渡申込相談数26頭
5 犬猫パートナーシップ店での販売実績(平成30年度)
- 平成30年6月6日から犬猫パートナーシップ店をスタート。
- 認定店は、終生飼育をすることなどを購入者に誓約してもらい、マイクロチップを装着して犬や猫を販売し、奈良市の犬猫譲渡制度を伝える。
- 認定数は4店(スタート時は2店)
- 誓約書を書かれた件数 約400件
この制度を始めてからのご意見
テレビ放映があったこともあり、
- 関西(兵庫県・大阪府など)一円の、このような取り組みを行っている販売店から犬猫を購入したい。
- 非常にいい取り組みだ、全国に広がれば良いのに。
- なぜ、県内(生駒市と隣接のため)は行わないのか。
- 動物愛護をこのように販売店でも進めるべき。
- このような取り組みをしている会社で働きたい。(新入社員の志望動機)
6 飼い主のいない猫への繁殖制限手術補助金の実績(平成30年度)
メス猫 44頭、オス猫 22頭
計66頭 483,314円
(補助上限金額 メス猫8,000円、オス猫6,000円)
7 平成31年度の取組み予定
- 保護猫譲渡会(3回)及び保護犬・保護猫譲渡相談会(6回)の開催
- 奈良県主催「考えよう!人とペットの災害対策」の7月のイベントにおいて、奈良市の啓発ブース(適正飼養)を出店する。
- 犬猫パートナーシップ店制度、譲渡ボランティア制度、ミルクボランティア制度などを継続して実施
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