本文
ウクライナ人道危機の発生を受け、4月2日に、奈良市へウクライナ人女性1名が避難してこられたことから、現在本市では一時金の支給や市営住宅の提供、翻訳機の購入など避難民支援を進めているところです。
このたび、市民の皆様にウクライナの実情を理解いただくために、避難された方が、自ら現状を説明される機会を設けました。
今後、避難民のみなさんが生活するにあたり、外国人からの相談を受けたり、アドバイスを行ったりするボランティア団体「ナラ・ファミリー&フレンド」のご協力をいただき、支援してまいります。
2月24日
ロシア連邦 ウクライナに侵攻
3月3日
奈良市及び奈良市議会 ロシア連邦のウクライナ軍事侵攻に対する抗議文を駐日ロシア連邦大使館に送付
3月16日
奈良市 ウクライナでの紛争犠牲者へ人道支援するため救援金の募集を開始
4月2日
ウクライナ人避難民1名 奈良市着(親族宅に居住)
4月13日
親族の方 奈良市役所に相談に来られる
4月15日
奈良市ウクライナ避難民人道支援一時金支給要領 策定
セルゲエワ マリア さん
ウクライナ北部のチェルニーヒウ市より避難してこられました。ウクライナでは、医者を目指す研修医として、3年間の研修期間終了まで、あと2か月というところでした。
4月2日に奈良市に到着され、現在は奈良市内のお姉さん宅に住まわれています。
皆さん、こんにちは。
日本に避難できたことに、すごく感謝しています。今日安全なところにいて、少し安心しました。
2月24日よりロシア軍の侵攻によりウクライナで戦争が始まりました。今一番危ない地域はウクライナの東部と南部です。これらの地域では毎日止まらない砲撃により、毎日人がなくなり、市民が自分の家を失っています。こんな危ない場所で、現在、電気・水道・ガス・インターネットも何もありません。親戚は両親が生きているかどうかさえ確認できません。
市民は大人も子供たちも食料が切れています。水も切れています。本当に危ない状況です。救助も人道支援も東部と南部には届けることができない状況です。今、ロシア軍が破壊していない町は一つもありません。マリウポリは特に破壊され、99%のビルは壊されています。
私の地元はチェルニーヒウ市という町です。この町はウクライナの北部です。ロシアとベラルーシに隣接しているため、24日から45日間砲撃を受けました。チェルニーヒウは70%のビルが破壊されています。ミサイルと爆弾の攻撃でこんなことになりました。働いている病院に、攻撃が始まってから2週間後にミサイルが落ちました。軍事施設だけではなく、市民の家や幼稚園や学校、スーパーなど全部壊されています。
2週間前から地元で攻撃が止まりましたが、チェルニーヒウ市にはまだ帰らないほうがいいです。なぜなら、町のなかに爆発していない不発弾が本当に多いですから。攻撃されているとき、亡くなっている方をお墓に埋葬することはできませんでした。お墓は爆弾の攻撃により壊されていました。今も町の電気・水道システムは再開しておらず、電気などは使えません。町はゼロから新しくつくらないといけません。新しい学校と幼稚園と病院をつくらなければなりません。
ウクライナへの援助に感謝しています。募金などの支援をしてくださる世界の人、日本の方々に大変感謝しています。今はそれらの支援がとても必要です。
ありがとうございました。
ウクライナから奈良市へ避難してこられたウクライナ国民の方へ、今後生活していただくにあたり、日用品の購入などに必要だと思われる20万円を支給します。
現在、12戸が入居可能な状態であり、避難してこられる方が増加した場合には18戸が追加入居可能です。
5月中旬頃入手予定の携帯型翻訳機(5台)を、避難されて来られる方へ貸出予定です。
4月22日(金曜日)の時点で468,558円集まっており、今後日本赤十字社に送り活用していただく予定です。
【リリース資料】ウクライナからの避難民への支援 [PDFファイル/422KB]
総合政策部 総合政策課
TEL:0742-34-4786