本文
奈良市及び奈良市議会は、令和4年3月3日付で、ロシア連邦のウクライナ軍事侵攻に対する抗議文を駐日ロシア連邦大使館に送付しました。
抗議文
ロシア連邦大統領
ウラジーミル ウラジーミロヴィチ プーチン 閣下
2月24日、貴国がウクライナに軍事侵攻し、核兵器の使用をも示唆した一連の行為は、ウクライナ国内だけでなく、国際社会ひいては我が国の平和と秩序、安全に脅威を与えるものであり、強い憤りを覚えます。
人類の恒久平和の願いをよそに、ロシア軍の侵攻により、子どもをはじめとする多くの市民の犠牲を生んでいる状況は、到底容認できません。
奈良市では、昭和60年12月に市議会で、あらゆる核兵器の全面禁止と廃絶、恒久平和を願う「非核平和都市宣言」を決議し、平和の尊さを世界に訴え続けてきました。
国家の安寧と国民の幸福を祈るため多くの寺院が建立され、都として栄えて以来1300有余年の間、平和を祈り続けてきた我々は、今戦火にさらされている人たちの無事と一日も早い事態の終息を念願せずにはいられません。
貴国に対し、人々の尊い命と平和な暮らしを理不尽に奪う侵略行為を直ちに中止し、平和的な解決への道を探ることを強く求めます。
日本国 奈良県 奈良市長 仲川 げん
日本国 奈良県 奈良市議会議長 土田 敏朗
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