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地域で決める学校予算事業

ページID:0227081 更新日:2025年7月7日更新 印刷ページ表示

 近年、少子高齢化やグローバル化、情報化の中で子どもを取り巻く環境が大きく変化し、学校の抱える課題は複雑化、多様化しています。そうした状況の中で、地域と学校がパートナーとして連携・協働し、社会総掛かりによる教育を実現することがますます重要になっています。
 国の方針においても、幅広い地域住民等の参画を得て、地域全体で子どもたちの学びや成長を支えるとともに、「学校を核とした地域づくり」を目指して、地域と学校が相互にパートナーとして連携・協働して行う様々な活動である「地域学校協働活動」の推進を掲げております。
 本市では、国の方針に基づき、「地域学校協働活動」を組織立てて進める事業の一つとして、「地域で決める学校予算事業」を実施しています。

地域で決める学校予算事業について

目的

中学校区を単位として、地域全体で子どもを育てる体制をつくり、子どもたちの教育活動の充実を図るとともに、地域の教育力の再生と地域コミュニティの活性化を図ることを目的とする。

事業概要

  • 奈良市全21中学校区に設置されている「地域教育協議会(国でいう地域学校協働本部)」への委託事業として実施。地域教育推進事業の体制図
  • 地域と学校が共通の「育てたい子ども像(中学校区教育ビジョン、学校ビジョン)」を目指して、授業支援や学習支援、図書室の環境整備、地域交流事業等の地域や学校の実態に応じた取組を実施。取組の中には、各校区にある特産物や歴史遺産、伝統芸能を生かした取組もあり、21校区それぞれが特色ある教育活動を実施。
  • 事業の担い手である各校区の「地域教育協議会」は、地域コーディネーター(国でいう地域学校協働活動推進員)や学校園教員、PTA関係者、公民館等社会教育施設関係者等を構成メンバーとしている。
  • 地域コーディネーターは、学校と地域をつなぎ、学校内外の連絡・調整及びネットワークの構築、人材発掘、事業の企画・立案・運営などの役割を担っている。

各中学校区の学校園一覧(令和7年4月1日現在) [PDFファイル/63KB]

事業方針について

令和6年度より、事業内容を20のカテゴリーに分類し、そのうち9項目を一般項目とし、残り11項目は現代的課題に応じた取組等の市として推進してほしい取組(重点項目、チャレンジ項目)として提示している。
各中学校区地域教育協議会への委託金額については、校区内の対象学校園数や園児数・児童生徒数等の学校園規模に基づく基礎額に、事業内容に応じた金額を加え、算定している。

事業カテゴリーについて
  一般項目(9項目) 重点項目(6項目) チャレンジ項目(5項目)
1

学習補助・授業支援(家庭科・校外学習補助等)

郷土学習(世界遺産学習支援等) 大学生参画事業
2 学校園行事支援 放課後等の学習支援(ドリル学習、宿題等) 他校区への人材派遣(他校区との協働活動)
3 休み時間・給食対応支援 キャリア教育支援(職場体験、地域事業者への取材活動等) 不登校支援
4 地域との交流事業(地域フェスタの共同開催、体験活動等) 環境教育(ビオトープ整備、河川の生き物調査等) 人材育成
5 図書活動支援(読み聞かせ、図書整備等) 防災教育(防災イベント、防災マップの作製等) 新規事業
6 部活動補助(部活動見守り等) 幼小中連携  
7 環境づくり事業(地域と協働して行う清掃活動、登下校見守り等)    
8 学びによるまちづくり(地域ブランド産品作り、地域観光振興等)    
9 その他    

令和6年度のカテゴリー別事業数

令和6年度のカテゴリー別事業数のグラフ

 

事業評価について

現場視察や事業内容のヒアリング、実績報告に基づき、三段階評価で評価実施

  • 三段階評価について
    ・モデル的な取組、教育効果が高い取組
    ・計画通り実施できている・計画通り概ね実施できている
    ・実施できていない(天候等の事由による事業中止も含む)

※事業評価は市で行っており、事業方針や事業内容等については、「奈良市の地域教育を考える懇話会」において適宜意見を聴いている。

21中学校区の取組紹介(一部)

地域教育課のフェイスブック<外部リンク>X(旧Twitter)<外部リンク>でも取組の紹介をしていますので是非ご覧ください。

各中学校区地域教育協議会の取組について

1.春日 2.三笠 3.若草

放課後学習支援の様子
放課後等学習支援事業
(放課後や長期学校休業期間に、宿題の見守り支援や漢字検定を実施)

平城宮跡マラソン教室の様子
平城宮跡マラソン教室
(園児・小中学生・保護者が参加し、3人1組での駅伝形式のマラソン)
探求学習発表会の様子
学習支援事業
(地域の方や保護者が見守る中、探求学習発表会を全学年で実施)
4.伏見 5.富雄 6.都南
漢字検定の様子
放課後等学習支援事業
(年3回漢字検定を実施、申込から検定当日の試験監督までを行う)
富雄子ども避難所生活体験の様子
防災教育事業(富雄子ども避難所生活体験)
(中学生や大学生らとともに企画し、小中学生対象の一泊二日の宿泊避難所体験を実施)
SAKURA夢フェスタの様子
地域との交流事業(SAKURA夢フェスタ)
(校区ブランド産品「カレー都南」を事業者の協力を得て中学生が調理し、フェスタで出店)
7.田原 8.興東館柳生 9.登美ヶ丘
学校と地域の合同大運動会の様子
地域との交流事業
(学校と地域による合同大運動会の開催)
地域行事「ふれあい広場」の様子
地域との交流事業(ふれあい広場)
(太鼓踊りや木剣体操等の地域の伝統芸能を発表)
環境整備活動の様子
環境整備活動(「あい・花菜」活動)
(小学生と土壌づくりから種植え、移植・定植まで花を育て、植物の生育について学ぶ)
10.ならやま 11.二名 12.京西
放課後学習支援の様子
放課後等学習支援事業
(大学生ボランティアと協力し、宿題等を見守る「放課後スタディ」を実施)

柿渋染めの様子
学びによるまちづくり(しぶ柿に学ぶ事業)
(柿渋クッキーづくりや柿渋染め等のワークショップを通して地域の特産物について学ぶ)

5校園巡回原画展の様子
キャリア教育(本物に触れる感じる5校園巡回原画展)
(の絵本作家やイラストレーターによる特別授業も実施)

13.富雄南 14.平城 15.飛鳥

富雄南校区のキャラクター「とみにゃん」
とみにゃんフェスタの様子
地域との交流事業(とみにゃんフェスタ)
(校区キャラクター「とみにゃん」「とみわん」の焼印を押したコースターづくり等をフェスタで実施)

小学生の田植えの様子
学びによるまちづくり(食と農のふれあい事業)
(田植えや稲刈り体験、大学生と協働した水田の生き物調査等を実施)
奈良公園オリエンテーリングの様子
世界遺産学習支援
(奈良公園オリエンテーリング)
16.登美ヶ丘北 17.都跡 18.平城東
犬に絵本を読む様子
読書活動推進事業(読書犬事業)
(子どもが犬に本を読み、情操教育や読書の推進につなげる事業)
都跡ふれあいまつりの様子
地域との交流事業(都跡ふれあいまつり)
(ふれあいまつりの企画・運営を中学生とともに行い、異世代交流の場を創出)
歴史ウォークの様子
郷土学習(歴史ウォーク)
(奈良の歴史をウォーキングを通して学ぶ)
19.月ヶ瀬 20.都祁 21.富雄第三
アルミ缶回収の様子
環境教育(アルミ缶回収事業)
(中学生が中心となってアルミ缶回収とリサイクルに取り組み、収益金で福祉施設等に車いすや福祉機器を寄贈)
防災教育事業の様子
防災教育支援
(中学生を対象とした避難所運営体験学習の支援)

ひつじプロジェクトの様子
環境づくり事業(ひつじプロジェクト)
(羊の飼育や羊毛ワークショップの開催、地域フェスタでのブース出店)

 

  • 各校区の取組の詳細は、以下の各年度の「事業報告(概要版)」をご覧ください。
  • 令和6年度より、事業計画については、事業計画書の様式変更に伴い掲載しておりません。
  • 事業報告(概要版)については、令和6年度より様式を変更しています。

令和6年度の取組

市内全21中学校区の地域教育協議会が、941事業の取組・活動を行い、地域と学校が連携して子どもたちへの教育活動の充実を図りました。また、941事業のうち、モデル的な取組であった事業数は43事業で、そのうち7事業が新規事業でした。

事業カテゴリー別の事業数一覧表

※上記表中、モデル的な取組であった事業数の合計は50事業であるが、このうち表中チャレンジ項目20番の新規事業7事業は、他のカテゴリーでもカウントしているため、実際のモデル的な取組であった事業数は50から7を引いた43事業となる。

令和6年度 モデル的な取組の紹介(一部)

モデル的な取組の紹介
図書活動支援

ビブリオバトル
(富雄中学校区)

絵本原画巡回展示
(京西中学校区)
図書室開放
(都跡中学校)
ビブリオバトルの様子
  • 中学生が自分のおススメ本をプレゼンし、参加者の投票によりチャンプ本を決定する
  • 大学生がプレゼンのデモを実施
  • 中学校国語科とも連携
絵本作家による授業の様子
  • 5校園を巡回する絵本原画展を実施
  • 小学校では巡回展示の原画の絵本作家を招き、読み聞かせ等の特別授業を実施
  • 特別授業では、絵本に関わる職業についてのお話もあり、キャリア教育にもつながる取組
都跡中学校の図書室の様子
  • 昼休みや登校から朝の会までの時間に図書ボランティアのみで図書室を開室
  • 図書室の利用率を上げるため、月に一回、順番で朝の会を図書室で行うようにしたところ本を借りる生徒が増加
郷土学習 ヤギュモンカード
(柳生小学校)
学習発表会
(月ヶ瀬中学校区)
冬の集い(千本づき)
(辰市小学校)
ヤギュモンカード
  • 子どもたちと地域の方が協力して、地域の観光ポスターを作成
  • 観光協会の協力を得て、作成した図案をトレーディングカード化
  • 作成したカードは、地域のお店に置いて、地域の魅力を発信
月ヶ瀬小学校での学習発表会の様子
  • 小学生が地域の伝統芸能である「尾山万歳」や「桃香野狂言」を学習発表会で披露する
  • 発表会に向け、練習指導から当日サポートまで地域の方々が行い、当日は中学生やこども園児も鑑賞する取組
辰市小学校での千本づきの様子
  • 地域と学校が協働で開催する「冬の集い」で、地域の伝統文化である「千本づき」を行い、伝統文化の継承、異世代交流の場となっている
幼小中連携 地域教員合同研修2024響
(伏見中学校区)
   
地域教員合同研修の様子
  • ​伏見中学校区の小中一般教員と地域コーディネーター等が一堂に会し、日頃の取組の紹介や子どもたちへの思いを話し合い、共通理解を深める取組(参加者約150名)
   
不登校支援 スマイリー登校事業
(二名中学校)
   
二名中学校のスマイリー
  • ​学校敷地内にあるプレハブを「スマイリー」と名付け、教室に入れない不登校生徒の居場所づくりを長年実施(別室登校の場所として認められている)。
  • 地域コーディネーターは不登校生徒への接し方を専門家から学び、教育力の向上にも努めている。
   

 

過去の取組(令和5年度~平成22年度)

 過去の取組はこちらから ➡ 過去の取組

奈良市地域教育推進事業に関するアンケート

今後の事業推進に生かすことを目的として、事業受託者である地域教育協議会関係者にアンケート調査を実施しています。
詳しくはアンケート調査結果のページをご覧ください。

大学との連携について

  • 将来教員をめざす奈良教育大学と奈良女子大学の学生が授業(履修科目)の一環として、地域で決める学校予算事業の活動に参画する取組を実施しています。詳しくは大学生連携のページをご覧ください。

事業に関する各種様式・マニュアル

「地域で決める学校予算事業」に係る提出書類や会計等の様式やマニュアルは各種様式・マニュアルのページをご覧ください。

会議・研修など

参考資料

  • 文部科学省で奈良市の平成22年度の取組が紹介されました。
    奈良市事例[PDFファイル/1.2MB]
  • 「学校と地域でつくる学びの未来」<外部リンク>
    学校支援地域本部(※奈良市では、「地域で決める学校予算事業」という)や放課後子ども教室等について紹介されています。また、全国の取組事例では、奈良市の取組についても紹介されています。

Adobe Reader<外部リンク>

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放課後児童クラブ(バンビーホーム)
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