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奈良には、世界遺産「古都奈良の文化財」に代表される、古代史を彩る多くの文化財があることはよく知られています。
それに対して奈良の近代や現代の歴史、特に戦争に関することはあまり知られていません。しかし、奈良でも多くの人々が出征し、町で暮らす人々も防空壕を作ったり、勤労奉仕に励むなど、生活のすべてを戦争に向けざるを得なかった厳しい時代がありました。
戦後70年余りが過ぎ、戦争を経験した人や、記憶する人は少なくなりつつあります。人々が歩んだ戦時下の歴史を、風化させずに次世代へ伝えるために、戦時下の奈良町について、今まで取り上げられることが少なかった当時の町記録や、関係史料などを通して紹介します。
期間 | 令和元年7月23日(火曜日)~10月6日(日曜日) [休館]月曜日、8月13日(火曜日)・9月17日(火曜日)・24日(火曜日)(祝日は開館) |
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時間 | 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
入館料 | 無料 |
主な展示品 |
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展示解説 | 館員の展示解説を、史料保存館で期間中2回行います。申込は不要です。 8月11日(日曜日)午後1時半~ 9月10日(火曜日)午後1時半~約30分の予定です。 |
展示関連イベント | 奈良町にぎわいの家出張展示 「タイムトラベル奈良町~史料が語る戦時下の奈良町~」 (申込不要) 企画展示「史料が語る戦時下の奈良町」展にあわせて、奈良町にぎわいの家で、展示に関連した史料の一部を出張展示し、史料保存館の館員が史料の解説を行います。 日時:8月25日(日曜日)午後2時~4時 解説:午後2時から約30分 会場:奈良町にぎわいの家(奈良市中新屋町5) 費用:無料 |
後援 | 〈歴史街道HP<外部リンク>はこちら〉 |
奈良市観光市街地図
昭和11年(1936)
奈良市街を南西から描いた地図です。いろいろな商店や施設が描かれており、昭和10年代の奈良の町の様子がわかります。第38連隊の位置や練兵場なども示されています。
建国奉仕隊旗
中院町自治会
昭和15年は、神武天皇即位の年からちょうど二千六百年目にあたるとされ、各地で記念事業がおこなわれました。奈良県では橿原神宮域の拡張と外苑の建設を勤労奉仕によっておこなうことが計画され、建国奉仕隊の名で多くの人々が動員されました。この旗は、建国奉仕隊の活動をしたときに掲げられたものです。
井上町町中年代記 六番
井上町有
井上町の町記録です。昭和12年(1937)9月27日の記録には、多くの戦死者があったため、戦勝祝賀行列を一時中止したことが記されています。
※写真の無断転載禁止
開催日:2019年7月23日 から 10月6日
場所・時間等:
奈良市脇戸町1-1
史料保存館
開催しない日: