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宝塔を載せた蓮華を持つ姿に表されています。刻銘により元亨2年(1322)石工末次の作と知られる、貴重な石像です。
本像は、かつて「弥勒堂町」と呼ばれていた三条通西入口(JR奈良駅前北東交差点付近)にあった弥勒堂に、石造浮彫仏涅槃像とともに安置されていたもので、昭和58年に現在地に移設されました。室町時代中期に既に弥勒堂があったことが『大乗院寺社雑事記』に見えることから、奈良町の変遷を知る資料ともなるものです。
件名 | 石造浮彫弥勒菩薩像 |
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かな | せきぞううきぼりみろくぼさつぞう |
数量 | 1面 |
指定(分類) | 奈良市指定文化財(彫刻) |
指定日 | 昭和59年3月3日 |
所在(有) | 奈良市三条町三条会館 三条農家組合 |
小学校区 | 大宮 |
形状等 | 高(石)175.0cm (台座共)190.0cm 陰刻「施主和州菅田住人左近将監清原則澄孫僧快円 元亨二年五月日 石工末次」 |
備考 | 鎌倉時代 |
※現在、本像と石造浮彫仏涅槃像は一般個人に公開されていません。