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春日若宮御祭礼松下図板木

更新日:2021年1月27日更新 印刷ページ表示

 若宮祭の「松下式」(まつのしたしき)を描いた板木です。板木の片面に、若宮祭の渡御行列(とぎょぎょうれつ)のうちの日使い(ひのつかい)の一行が、「影向の松」(ようごうのまつ)にさしかかろうとする場面を彫刻しています。
 図の作者は『春日大宮若宮御祭礼図』(かすがおおみやわかみやごさいれいず)と同じ藤村惇叙(じゅんじょ)で、享保19年(1739)の年記があります。
 「松下式」は若宮祭の諸行事のなかで御旅所祭(おたびしょさい)とともに重要な行事で、板木には渡御(とぎょ)の一団や周囲の様子が詳細に描かれていて、近世の「松下式」の様子がよくわかります。
 『春日若宮御祭礼松下図』は、『春日大宮若宮御祭礼図』とともに若宮祭の祭礼資料として重要なものであり、その板木は貴重な遺品です。

春日若宮御祭礼松下図板木1
春日若宮御祭礼松下図板木2

 
件名 春日若宮御祭礼松下図板木
かな かすがわかみやごさいれいまつのしたずはんぎ
数量 1枚
指定(分類) 奈良市指定文化財(有形民俗文化財)
指定日 平成16年3月3日
所在(有) 奈良市春日野町160 春日大社
小学校区 鼓阪
形状等 板木は桜材を使用、片面に彫刻。
備考 江戸時代

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