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春日社の祭礼である春日祭と若宮祭の様子を著した『春日大宮若宮御祭礼図』の板木です。
同書は、「春日大宮御祭礼略記」・「春日若宮御祭礼略記」・「松之下行列」の3巻で構成されています。作者は藤村惇叙(じゅんじょ)で、享保15年(1730)・寛保2年(1742)の年記があります。
板木は、本文がすべて揃っているほか、安永9年(1780)の刊記と表紙・数種の題箋(だいせん)が残っています。
同書は祭礼記録として詳細で充実した内容をもっており、近世期の祭礼の形態がよくわかる資料です。現在の若宮祭でも行事次第の確認や行事の「古儀復興」(こぎふっこう)の際の基本資料として用いられるなど、春日祭・若宮祭という大和を代表する祭礼の資料として重要であり、その板木は貴重な遺品です。
件名 | 春日大宮若宮御祭礼図板木 附 木製収納箱 |
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かな | かすがおおみやわかみやごさいれいずはんぎ つけたり もくせいしゅうのうばこ |
数量 | 42枚 |
指定(分類) | 奈良市指定文化財(有形民俗文化財) |
指定日 | 平成16年3月3日 |
所在(有) | 奈良市春日野町160 春日大社 |
小学校区 | 鼓阪 |
形状等 | 「春日大宮御祭礼略記」板木 10枚 「春日若宮御祭礼略記」板木 16枚 「松之下行列」板木 11枚 表紙 2枚 題箋 2枚 安永九年刊記 1枚 板木は桜材を使用、両面に彫刻。 |
備考 | 江戸時代 |