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史料保存館企画展示 尾花座‐芝居小屋から映画館へ‐

更新日:2018年7月17日更新 印刷ページ表示

 尾花座は、明治30年代には開業していた奈良でも老舗の劇場です。明治42年(1909)の建物の大改修後は、当時人気の歌舞伎や演劇などを上演しました。大正9年(1920)からは、映画館「尾花劇場」として、昭和54年(1979)の閉館まで、多くの話題作、名画を上映して人々を楽しませました。

 その後、映画はテレビの普及などで衰退を余儀なくされますが、近年は各地で映画祭が行われるなど、文化としての映画の価値を再評価する動きが広がっています。奈良でも今年9月20日から5日間「奈良国際映画祭2018」が開催されます。

 今回の展示では、芝居小屋から映画館へと奈良町の娯楽の中心地のひとつとして、多くの人に愛された尾花座に残る芝居と映画関係の史料約30点を展示して、奈良の大衆文化史の一端を紹介します。

期間 平成30年7月24日(火曜日)~10月8日(月・祝)
[休館]月曜日、9月18日(火曜日)・25日(火曜日)(祝日は開館)
時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※開館時間の延長期間があります。詳しくは【展示関連イベント】をご覧ください。
入館料 無料
主な展示品
  • 無声映画「実録忠臣蔵」尾花劇場上映奉献額 大正10年(1921)
     個人蔵(7/24~9/2まで展示)
  • 文士劇尾花座公演奉献額 明治45年(1912) 個人蔵(9/4~10/8まで展示)
  • 「女性の勝利」(田中絹代出演)ロケ風景写真 昭和21年(1946) 個人蔵
  • 「君の名は」ポスター 昭和28~29年(1953~1954) 個人蔵
  • 「燃えよドラゴン」ポスター・スチール写真 昭和48年(1973) 個人蔵
展示解説 館員の展示解説を、史料保存館で期間中2回行います。申込は不要です。
8月11日(土曜日)午後1時半~
9月11日(火曜日)午後1時半~
約30分の予定です。
展示関連イベント 奈良町にぎわいの家出張展示
「タイムトラベル奈良町~尾花座~」
(申込不要)

 企画展示「尾花座-芝居小屋から映画館へ-」展にあわせて、奈良町にぎわいの家で、展示に関連した史料の一部を出張展示し、史料保存館の館員が史料の解説を行います。

日時:9月15日(土曜日)午後2時~4時

解説:午後2時から約30分

会場:奈良町にぎわいの家(奈良市中新屋町5)

費用:無料

夜間開館時間延長のお知らせ

下記の日時に開館時間を延長します。どうぞゆっくりご覧下さい。

  1. 8月10日(金曜日)~12日(日曜日)午後5時~9時まで
    なら燈花会にちなみ、正面入口でろうそく点灯し、開館時間を延長します。
  2. 8月18日(土曜日)・19日(日曜日)午後5時~8時まで
    ぐれーとさまーふぇすた☆ならまち遊歩の期間中の2日間、開館時間を延長します。イベント期間中正面入口で提灯点灯します。

「実録忠臣蔵」奉献額
無声映画「実録忠臣蔵」尾花劇場上映奉献額
大正10年(1921)
個人蔵
(7/24~9/2まで展示)

 大正10年4月20日から29日までの10日間、牧野省三監督の日活映画「実録忠臣蔵」が上映されました。これはその大入満員成功記念に奉納された、尾花座に残る最後の奉献額です。主演の尾上松之助などの出演者、弁士などの劇場関係者や裏方の名前が書かれています。

尾花劇場チラシ

尾花劇場映画プログラム「マダムと女房」ほか
昭和7年(1932)
個人蔵

昭和初期の尾花劇場で上映された映画を解説したプログラムです。「マダムと女房」は昭和6年(1931)松竹制作で、日本最初のトーキーとされる作品です。

「女性の勝利」ロケ風景

「女性の勝利」ロケ風景写真
昭和21年(1946)
個人蔵

溝口健二監督「女性の勝利」が、奈良少年刑務所(現在の重要文化財旧奈良監獄)で撮影された時の写真です。

※写真の無断転載禁止

イベント情報

  • 開催日:2018年7月24日から10月8日
  • 場所・時間等:
    奈良市脇戸町1-1
    史料保存館
  • 開催しない日:
    2018年7月30日
    2018年8月6日
    2018年8月13日
    2018年8月20日
    2018年8月27日
    2018年9月3日
    2018年9月10日
    2018年9月18日
    2018年9月25日
    2018年10月1日

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