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ならまち歳時記~11月~ 東大寺と奈良町‐正倉院展にちなんで‐

更新日:2018年4月1日更新 印刷ページ表示

 「正倉」とは、役所や寺院などの大切な宝物を収納する倉のことで、正倉を塀などで囲んだ範囲を「正倉院」と呼びます。ほかの寺院にも正倉があったことは記録からわかりますが、現在残っているのは東大寺の正倉だけです。

 正倉院は明治以降、国が管理するようになりましたが、江戸時代までは東大寺の正倉として管理され、正倉院を含む東大寺境内の整備に奈良町の人たちも大いに協力しました。
 例えば、町の記録には、大仏再建のための寄付が奈良町でも募られていたこと、正倉院の修理のときに奈良奉行所から各町へ市中の警備をするようにとの通知が出されていたことなどが記されています。

 史料保存館11月のならまち歳時記は、奈良の秋の恒例行事として定着している正倉院展にちなみ、あまり知られていない、江戸時代の奈良町と東大寺、正倉院とのかかわりを紹介します。

  • 【期間】 平成27年11月3日(火・祝)~平成27年11月29日(日曜日)
    [休館]月曜日、11月4日(水曜日)・24日〈11月23日(月・祝)は開館〉
  • 【時間】 9時30分~17時(入館は16時30分まで)
  • 【入館料】 無料
  • 【主な展示品】 「奈良町絵図」、「天保四年 正倉院開封之図(てんぽうよねんしょうそういんかいふうのず)(個人蔵)、『萬大帳(よろずおおちょう)』三番・七番(奈良市指定文化財・東向北町自治会)、『井上町町中年代記』一番(奈良市指定文化財・井上町有)、『中院町永代帳』(中院町自治会)ほか

天保四年 正倉院開封之図
天保四年 正倉院開封之図(部分) (個人蔵)

 天保4年(1833)に正倉院を修理するために、開封したときの様子を描いた絵図です。勅使や奈良奉行、与力、東大寺の僧をはじめ、大工や鍛冶が控えている様子などを細かく描いています。

大正時代の正倉院
奈良名勝写真帳(ならめいしょうしゃしんちょう)
大正8年(1919) 奈良市役所発行

 奈良市役所が発行した、奈良市の名勝を写真と解説で紹介している写真集です。大正時代の正倉院の様子がわかります。

※写真の無断転載禁止

イベント情報

  • 開催日:2015年11月3日から11月29日
  • 場所・時間等:
    奈良市脇戸町1-1
    史料保存館
  • 開催しない日:
    2015年11月4日
    2015年11月9日
    2015年11月16日
    2015年11月24日

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