本文
今年は昭和100年にあたります。そこで当館が所蔵する写真や絵画資料、社会状況を示す記録や刊行物などの展示を通して、奈良市における昭和時代の世相や主な出来事を、昭和初期、戦時下(昭和10年代から20年終戦まで)、戦後の3つの時代に分けて紹介します。
昭和初期では、有名観光地としての奈良、昭和10年代から20年代にかけては、戦時下での市内のくらしを紹介します。戦後では、大阪で万博が開催された昭和45年(1970)当時の奈良の風景と、昭和63年(1988)になら・シルクロード博が開催された当時の刊行物や写真から昭和末期の市内の風景を紹介します。これらを通して、奈良市内の世相や情景の変化を紹介し、昭和の時代を振り返る機会にしたいと思います。
期間 | 令和7年7月8日(火曜日)~令和7年8月31日(日曜日) [休館]月曜日、7月22日(火曜日)、8月12日(火曜日) |
---|---|
時間 | 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
入館料 | 無料 |
主な展示品 |
|
展示解説 |
館員の展示解説を、史料保存館で期間中2回行います。申込は不要です。 |
展示関連イベント | |
奈良町にぎわいの家出張展示 企画展示「史料と写真からみる奈良市の昭和」展に関連した史料の一部を奈良町にぎわいの家に出張展示し、史料保存館の館員が史料の解説を行います。 日時:7月19日(土曜日)午後2時~4時 解説:午後2時から約30分 会場:奈良町にぎわいの家(奈良市中新屋町5) 費用:無料 |
|
後援 | ![]() |
![]() |
|
三条通り写真 昭和初め頃 写真パネル展示 |
|
三条通りを橋本町(現在復元高札場やコンビニがある辺り)から西に向かって撮影した写真です。三条通り北側にあたる写真中央には、大正15年竣工、鉄筋コンクリート造の南都銀行旧本店が写っています。路上を行きかう人々の風俗は、和装と洋装両方あり、商店前には自転車が停めてあります。店舗の看板からは、うなぎ料理やビールを提供する食堂と、その向かいには餅屋があったことがわかります。 |
![]() |
|
奈良駅前写真 |
|
奈良駅前(現JR奈良駅前)で、戦死した出征兵士を出迎える様子を撮影した写真です。写真左側には、二代目奈良駅舎を背にして箱を抱えて整列する兵士の姿があり、大勢の市民が出迎えています。愛国婦人会の旗を掲げた女性たちの姿もあります。 |
![]() |
![]() |
'70 市政ハイライト |
'70 市勢要覧 |
昭和45年の1年間の奈良市の姿をとらえたグラフ誌です。表紙の写真は、近鉄奈良駅前の行基噴水広場を日曜日の早朝6時から奈良市肢体障害者福祉協会の方々が、清掃奉仕している姿を撮影したものです。広場は今も奈良市民に親しまれ、大勢の国内外の観光客に利用されています。 | 昭和45年に発行された市勢要覧です。内容は本編と資料編に分かれています。奈良もちいどのセンター街の風景を撮影した写真からは、アーケードに万博開催を祝う提灯が飾られていたことがわかります。 |
![]() |
![]() |
なら・シルクロード博絵葉書 飛火野会場 (株)フジタ制作 昭和63年(1988)発行 |
なら・シルクロード博絵葉書 平城宮跡会場 (株)フジタ制作 昭和63年(1988)発行 |
昭和63年(1988)のなら・シルクロード博開催を記念して販売された絵葉書です。博覧会当時の奈良公園一帯や平城宮跡の風景を紹介します。 |
※写真の無断転載禁止