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新収蔵資料紹介-大正時代の小学生・椿井小学校写真資料から-

更新日:2024年2月9日更新 印刷ページ表示

 

 史料保存館では、市内に残る歴史資料の収集に努めています。このたび椿井小学校より明治時代末から大正時代にかけての学校生活の様子を記録した写真資料などについて新たに寄託を受けました。

 椿井小学校は、奈良市で早い時期につくられた学校の一つで、その歴史は明治5年(1872)に漢国町念仏寺に学舎「陶化舎(とうかしゃ)」を設立したところから始まります。明治9年(1876)に椿井町ほか42か町村が連合して椿井町に校舎を新築し「椿井小学校」となって、明治35年(1902)に「椿井尋常高等小学校」と改称され、明治40年(1907)には、児童増加に対応するために木造二階建ての校舎が新築落成しました。明治43年(1910)には、学制統一により「奈良第一尋常小学校」となり学区も変更し、大正時代には、就学児童数が1000人を越えるほどの規模の学校になりました。
 今回の展示では、明治時代末から大正時代にかけて校舎・運動場が整備されていく様子や児童がすべり台で遊んだり、ダンスや体操をする様子、水辺学校への参加など当時の小学生のいきいきとした学校生活の様子を紹介します。

期間 令和6年2月14日(水曜日)~令和6年3月31日(日曜日)
[休館]月曜日、3月21日(木曜日)
時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料 無料
主な展示品 明治時代末~大正時代 椿井小学校写真資料など(展示予定資料数 34点)
展示解説

館員の展示解説を、史料保存館で期間中2回行います。申込は不要です。
2月20日(火曜日)午後1時半~
3月2日(土曜日)午後1時半~
約30分の予定です。

展示関連イベント

奈良町にぎわいの家出張展示
「タイムトラベル奈良町 
新収蔵資料紹介-大正時代の小学生・椿井小学校写真資料から-

(申込不要)

 奈良町にぎわいの家で、展示に関連した史料の一部を出張展示し、史料保存館の館員が史料の解説を行います。

日時:3月23日(土曜日)午後2時~4時

解説:午後2時から約30分

会場:奈良町にぎわいの家(奈良市中新屋町5)

費用:無料  

後援 歴史街道 〈歴史街道HP<外部リンク>はこちら〉

 

 

 
集合写真
児童集合写真 大正5年(1916)以降

 校舎の南運動場に、全校児童と職員が集合した写真と思われます。

 

 

ダンス

南運動場でのダンス 明治末~大正時代  

 中央にオルガンが置かれ、児童は体操着に着替えてダンスをしています。校舎の外観や拡張以前の南運動場の様子がわかります。

 

 

 
写真帖

記念写真帖 1 平均台 
大正7年(1918)

 児童の増加に対応して、より広い運動場を確保するために、大正5年(1916)11月20日、南運動場隣接地約500坪を買収し、運動場を拡張しました。そして新たに、肋木(ろくぼく)、水平棒、よじ登り台、平均台、すべり台などの運動器具が設置・整備されました。大正7年(1918)11月の「記念写真帖」は、この運動場の整備完成を記念して作成されたものです。写真帖は8枚綴りで、児童が運動器具を使って体操をしている様子や、すべり台で遊ぶ様子などが写っています。
写真帖
記念写真帖 2 水平棒
写真帖
記念写真帖 3 すべり台
写真帖
記念写真帖 4 よじ登り台

 

 

 
洲本海浜
水辺学校(兵庫県洲本海浜にて) 大正10年(1921)  
 大正時代中頃より毎年夏に奈良市教育会主催の水辺学校が開催されました。児童は職員に引率され京都府、三重県、兵庫県などへ出かけました。
 大正10年の水辺学校は兵庫県洲本市で8日間行われました。椿井小学校からは児童39名の参加がありました。

※写真の無断転載禁止