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史料保存館企画展示 新収蔵史料紹介~令和元・2年度寄贈史料から~

更新日:2022年2月8日更新 印刷ページ表示

 史料保存館では、奈良町の歴史情報発信とともに、市内に残る歴史資料の収集に努めています。今回の展示では、令和元年度から2年度の間に寄贈を受けた史資料の中から、江戸時代から大正にかけての奈良の歴史の新知見となる史料を紹介します。見どころのひとつは、市南東部の八島町に明治初めまで所在していた八石山八嶋寺及び祟道天皇社の境内地を描いた絵図と八石山八嶋寺記録です。現在は祟道天皇陵として整備されている場所のかつての様子や由来を考える上で参考となる史料です。
 また、今回一括して寄贈を受けた地方暦の伊勢暦・丹生暦・京暦や宝永7年(1710)板行の仏教的世界観をもとに描いた世界地図、大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災を報道した新聞記事のスクラップ帳を紹介します。

【 期間 】 令和4年2月8日(火曜日)~3月31日(木曜日)
[休館] 月曜日(祝日は開館)2月24日(木曜日)、3月22日(火曜日)
【 時間 】 午前9時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
【 入館料 】 無料
【 主な展示品 】 ・八嶋寺及び祟道天皇社絵図 江戸~明治初期頃
・八石山八嶋寺記録 明治以前
・伊勢暦 江戸~明治
・南瞻部州万国掌菓之図(なんせんぶしゅうばんこくしょうかのず)宝永7年(1710)
・関東大震災報道新聞記事スクラップ帳 大正12年(1923)
【 展示解説 】 展示解説を、史料保存館で期間中2回行います。約30分の予定。申込は不要です。
2月22日(火曜日) 午後1時半~
3月26日(土曜日) 午後1時半~
【展示関連イベント】 にぎわいの家出張展示「タイムトラベル奈良町~新収蔵史料紹介~」
展示に関連した史料の一部を出張展示し、史料保存館館員が史料の解説を行います。

日時 3月19日(土曜日)午後2時~4時

解説 午後2時から約30分

会場 奈良町にぎわいの家 奈良市中新屋町5

費用 無料

申込 不要

※会場でのマスク着用、検温、連絡先提供のご協力をお願いいたします。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、パネル展示に変更する場合がございます。

【 後援 】 歴史街道 〈歴史街道HP<外部リンク>はこちら〉

 

                                                           

 

境内図

八嶋寺及び祟道天皇社絵図 
江戸~明治初頭頃
 奈良市の八島町に明治初めまで所在していた八石山八嶋寺及び祟道天皇社の境内地を描いた絵図です。図右側(東)が祟道天皇社、左側(西)が八嶋寺です。図下部(南)には八嶋陵前古墳の天井石と見られる巨石6つと池が描かれています。

 

 

 
暦
伊勢暦
 江戸~明治
 伊勢暦は、伊勢神宮と信者を取り持つ御師によって、自分の得意先である旦那(信者)にあいさつ回りの土産や初穂料に対する返礼として各地に配られたことから、その名が全国的に知られていました。今回紹介する伊勢暦は折暦と呼ばれるもので、刷った紙を折りたたんで黒い紙の表紙を付けています。江戸時代~明治初めにかけての32点を展示します。

   

 

新聞記事
関東大震災報道新聞記事スクラップ帳
 大正12年(1923)9月
 関東大震災は、大正12年(1923)9月1日午前11時58分に相模湾北部を震源地として発生した震度7、マグニチュード7.8の大地震でした。この関東から東海地方にかけて大きな被害をもたらした大災害について、大阪朝日新聞が報道した9月1日付夕刊から9月5日付までの記事を集めたスクラップ帳です。救援活動を報じた記事の中には、奈良での被災学生の受け入れ(写真)や奈良からの救護班派遣に関することなどがあります。

 

※写真の無断転載禁止