ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 奈良市の魅力 > 文化財 > 文化財 > 文化財 > 鹿と暮らす町-近代奈良の鹿と人-

本文

鹿と暮らす町-近代奈良の鹿と人-

更新日:2021年10月29日更新 印刷ページ表示

 古代より興福寺、春日大社とその周辺で生息する鹿は、神鹿として大切に扱われてきました。明治維新後、明治政府の神仏分離政策などにより興福寺は一時廃寺となったため、鹿の管理は興福寺を離れ、新しい時代の中で鹿をどのように保護・管理していくのかが大きな課題となっていきます。このため地元奈良の町の人々は保護会を設立し、人と鹿とのあらたな「共生」を模索します。
 野生の生き物との「共生」は、他では類例がなく、人々は様々な課題に知恵を出し向き合ってきました。その努力の積み重ねが、現在奈良公園一帯で多くの観光客や地元の人々が鹿とふれあう光景へとつながっています。奈良を代表する風景のひとつである鹿と、奈良の人々がどのように関わってきたのかについて、幕末・明治維新から昭和前期にかけての史料を通して紹介します。

 

【 期間 】 令和3年11月2日(火曜日)~令和4年1月10日(月曜日・祝日)
[休館] 月曜日(祝日は開館)11月4日(木曜日)、24日(水曜日)、年末年始〈12月29日~1月3日〉
【 時間 】 午前9時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
【 入館料 】 無料
【 主な展示品 】 ・日新記聞 第23号 明治6年(1873)
・堺県布達 明治11年(1878)
・大和名所 明治35年(1902)
・春日神社図会 大正期
・神鹿保護協力に付き感謝状 昭和9年(1934)
・奈良勝地漫画 昭和10年(1935)
【 展示解説 】 展示解説を、史料保存館で期間中2回行います。約30分の予定。申込は不要です。
11月13日(土曜日) 午後1時半~
12月7日(火曜日) 午後1時半~
【展示関連イベント】

にぎわいの家出張展示「タイムトラベル奈良町 鹿と暮らす町-近代奈良の鹿と人-」
奈良を代表する風景のひとつである鹿と、奈良町の人々がどのように関わってきたのかについて、明治維新後から昭和前期にかけての近代史料を通して紹介します。

日時 12月4日(土曜日)午後2時~4時

解説 午後2時から約30分

会場 奈良町にぎわいの家 奈良市中新屋町5

費用 無料

申込 不要

※会場でのマスク着用、検温、連絡先提供のご協力をお願いいたします。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、パネル展示に変更する場合がございます。

【 後援 】 歴史街道 〈歴史街道HP<外部リンク>はこちら〉

 

                                                           

 

にっしんきぶん

日新記聞 第23号 
明治6年(1873)
 奈良県令 四条隆平による鹿園の設置についての記事が掲載されています。

 

 

 
ならのしるべ
ならのしるべ
 明治28年(1895)
 江戸時代には毎年町で行われていた鹿の角きりは、明治元年以来途絶えていました。明治24年、一の鳥居内で行われたことがありましたが続かず、明治29年秋に有志によって再興され、以後毎年10月に行われるようになりました。当時の観光案内書にも角きりの挿し絵や解説が描かれています。

   

 

ならしょうちまんが
奈良勝地漫画
 昭和10年(1935)
 ラッパでの鹿寄せは、明治24年から始まりました。これは夜間に鹿を鹿園に収容するためで、鹿を集めるためラッパを合図に餌付けしました。現在の「鹿寄せ」のはじまりです。

 

※写真の無断転載禁止