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リニア中央新幹線概要と誘致の現状
奈良県のリニア新駅候補地は、計画当初から「奈良市」です
奈良市はリニア中央新幹線の新駅誘致に取り組んでいます。この取り組みは県内他都市とは異なり国の計画初期からのもので、平成元年には、「リニア中央新幹線建設促進奈良県期成同盟会」「奈良県議会」「奈良市議会」において、奈良市に停車駅を設置する旨の決議がなされています。
- リニア中央新幹線建設促進奈良県期成同盟会による決議[PDFファイル/118KB]
(当時の名称はリニア中央エクスプレス建設促進奈良県期成同盟会) - 奈良県議会による決議[PDFファイル/244KB]
- 奈良市議会による決議[PDFファイル/456KB]
「リニア中央新幹線建設促進奈良県期成同盟会」では、奈良市は事実上の新駅設置予定市として副会長市を務め、県内各市の中で最も多い分担金を昭和54年からほぼ毎年負担(※参考:令和元年まで合計で、奈良市2,402万円、大和郡山市145万円、生駒市145万円)するなど、最も大きな貢献を果たしています。
また、平成29年度に実施した奈良市リニア新駅誘致に関する世論調査では、リニア新駅の誘致活動を実施する自治体(生駒市、奈良市、大和郡山市)の中でリニア中央新幹線中間駅の設置場所として、奈良県内で58.5%の方が奈良市と回答し一番の支持を獲得しました。
つまり、奈良市への新駅設置は奈良県全体の総意といえるのです。リニア中央新幹線の概要と県内の動き、奈良市の主張をぜひご一読ください。
奈良市リニア推進の取り組み等については、こちらをご覧ください。
リニア中央新幹線の概要
リニア中央新幹線は、東京都から甲府市附近、赤石山脈(南アルプス)中南部、名古屋市附近、奈良市附近を経由し大阪市までの約438kmを、超電導リニアによって結ぶ新たな新幹線です。世界でも有数の人口集積地域である三大都市圏を、超電導リニアにより新しいルートで結ぶリニア中央新幹線は、沿線地域のみならず日本全体に活力をもたらす国家的プロジェクトです。名古屋までの駅はすでに決定されており、甲府市附近→甲府市、名古屋市附近→名古屋市と、計画通りの停車駅となっています。
リニア中央新幹線のルートは、東海道新幹線から離れたルートとなっています。万が一、東海道新幹線にトラブルがあった場合に、リニア中央新幹線があることでリスクを分散できるからです。「リダンダンシー(二重系化)」とも呼ばれます。これは、名古屋以西についても同様です。東海道新幹線の停車駅である京都駅附近を通過するのではなく、できるだけ東海道新幹線から距離を取り、かつ建設費用を最小限に抑えることができる直線ルートを取る停車駅に設けることが必要です。それには、奈良県北部に位置する奈良市が最も最適です。なお、直線ルートで敷設することで、よりスピードを出せるというメリットもあります。
リニア中央新幹線計画について
リニア中央新幹線は、新しい国土軸を形成する高速輸送鉄道として、全国新幹線鉄道整備法に基づいて整備されています。その中で、「奈良市附近」を主要な経過地として、昭和48年に基本計画が決定されました。また、平成23年5月の整備計画でも、「奈良市附近」として決定されています。(下表参照)
建設線 | 中央新幹線 |
---|---|
区間 | 東京都・大阪市 |
走行方式 | 超電導磁気浮上方式 |
最高設計速度 | 505キロメートル/時 |
建設に要する費用の概算額(車両費含む) | 9兆300億円 |
その他必要な事項 | 主要な経過地 甲府市附近・赤石山脈(南アルプス)中南部・名古屋市附近・奈良市附近 |
(注)建設に要する費用の概算額には利子を含まない。
リニア新駅誘致に関する奈良県内の動き
現在、県庁所在地である奈良市のほか、大和郡山市、生駒市の3市が候補地として名乗りをあげています。しかしながら、平成元年の「リニア中央新幹線建設促進奈良県期成同盟会」「奈良県議会」「奈良市議会」で、「奈良市に停車駅を設置する」という決議がなされており、奈良市への新駅設置は、すでに以前から奈良県の総意であり、決定事項であったといえます。また平成23年に、事業主体であるJR東海が駅建設の費用負担を発表してから、奈良市以外の多くの自治体が誘致に名乗りをあげた、という経緯があります。
また平成2年、奈良市がJR東海、奈良県、奈良商工会議所とともに「奈良リニアエクスプレス展」を奈良市内で開催したことも、奈良市が事実上の駅設置市であることを裏づけています。
市町村名 | 各市が要望している新駅設置箇所 |
---|---|
奈良市 |
郊外型候補地 JR平城山駅周辺 市街地型候補地 JR奈良駅・近鉄奈良駅周辺 JR新駅周辺候補地 八条・大安寺地区に設置予定のJR新駅の周辺 |
生駒市 | 学研高山第二工区 |
大和郡山市 | JR大和路線と近鉄橿原線が交差する場所 |
(奈良市:近鉄奈良駅)
(大和郡山市:駅候補地附近)
- 生駒市:高山地区第2工区
- 奈良市:JR平城山駅周辺
- 奈良市:JR奈良駅・近鉄奈良駅周辺
- 八条・大安寺地区に設置予定のJR新駅の周辺
- 大和郡山市:JR大和路線と近鉄橿原線が交差する場所
※駅候補地はおおよその位置を示しています
参考
また、県内のリニア新駅誘致関連の組織は下記のものがあります。
リニア中央新幹線建設促進奈良県期成同盟会(主催:奈良県)<外部リンク>
山下真奈良県知事が会長をつとめ、仲川げん奈良市長が副会長をつとめています。当同盟会に関しては、奈良県内の各市町村が分担金を負担しており、奈良市は、奈良県に次ぐ金額の分担金を毎年負担しています。
項目 | 年度 | 奈良市 | 大和郡山市 | 生駒市 |
---|---|---|---|---|
リニア中央新幹線建設促進奈良県期成同盟会負担金 | 昭和54年~令和元年(昭和61年から63年まで各市負担なし) | 2,402万円 |
145万円 |
145万円 |
奈良リニアエクスプレス展実行委員会負担金(開催地:奈良市) | 平成2年 | 700万円 | 0万円 | 0万円 |
東京・大阪間沿線経済団体リニアエクスプレス早期建設促進大会開催補助金(開催地:奈良市) | 平成4年・平成11年 | 60万円 | 0万円 | 0万円 |
合計 | 2,906万円 | 129万円 | 129万円 |
平成25年5月に結成された奈良市主催の組織で、仲川げん奈良市長が会長をつとめています。会員21団体(東大寺・春日大社・奈良商工会議所等)、顧問16名(奈良市選出国会議員・県議会議員など)が参加しています。「奈良市に新駅を設置すること」などの決議を行い、関係機関に提言を行っています。
奈良県にリニアを!の会<外部リンク>
平成25年12月に結成。リニア中央新幹線について趣旨に賛同する県内36市町村と奈良県議会議員20名が会員ですが、奈良市に対して、当初より入会への依頼自体がなく、大和郡山市に新駅を設置すること等が盛り込まれた提言書が提出されました。
- リニア中央新幹線中間駅の大和郡山市への建設促進期成同盟会(主催:大和郡山市)<外部リンク>
- 生駒市リニア中央新幹線中間駅誘致推進協議会(主催:生駒市)<外部リンク>
- 三重県・奈良県 リニア中央新幹線建設促進会議<外部リンク>
- 三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進決起大会<外部リンク>
リニア新駅を奈良市に!4つの主張
1.Roots of Japan~日本で最も古いまちを、最先端のリニアがつなぐ~
奈良市は約1300年前に、シルクロードを通じて伝わったさまざまな文化や技術を受け入れ、今の日本の礎を築いた場所です。最新の技術「リニア」を使い、短時間で日本のふるさと・奈良を訪ね、真の日本らしさに長時間触れてもらうことが、日本と世界の未来へとつながります。奈良市リニア新駅PR動画<外部リンク>
2.「降りる理由」がある奈良県唯一のリニア新駅
奈良市は世界遺産都市として年間1,700万人の観光客が訪れており、さらに近隣には魅力的な観光資源が多く点在しています。奈良市に新駅ができれば、利用客にとっては利用価値が高く、まさに「降りる理由がある」駅となります。これは奈良市新駅にしか担えない役割です。奈良市内の観光については、奈良市観光協会HP<外部リンク>をご覧ください。
3.県下最大の交通結節点
奈良市は、県下で圧倒的な鉄道乗降客数を誇っています。また、京奈和自動車道、第二阪奈有料道路、国道24号等の主要道路へのアクセスも容易であり、周辺地域への重要な交通結節点となっているのです。新駅設置により、奈良市が近畿の東の玄関口となります。下記の図は奈良県内の乗降客数ベスト5駅です。1・2・4位は奈良市内の駅となっています。
4.ナレッジ・リンク(知的対流)※による高度な価値創造の可能性
奈良市は、関西文化学術研究都市<外部リンク>の平城宮跡地区と平城・相楽地区に位置づけられ、平城・相楽地区は「ならやま研究パーク<外部リンク>」として生活・情報関連の民間研究・研修施設の集積をはかり、整備が進められています。奈良市に新駅ができれば、関西文化学術研究都市と筑波研究学園都市や沿線の大学、研究機関等の連携が強化されるなど、知的対流(ナレッジ・リンク)の形成拡大により、ヒト・モノ・情報の高密度な連携から高度な価値創造が行われる可能性があります。
※ナレッジ・リンク…関西文化学術研究都市、筑波研究学園都市等の知の創発拠点をつなぎ、ヒト・モノ・情報の高密度な連携を促進すること。
「超電導」の仕組み
超電導リニアは、車両に搭載した超電導磁石と地上コイルの間の磁力によって、車両を10cm浮上させ、超高速で走行する鉄道です。仕組みの詳細は、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会のホームページ<外部リンク>をご参照ください。
なお、平成27年6月28日に開催された奈良市リニア推進課のイベントで、超電導実験イベントが行われました。非常に貴重な実験の様子は、下記動画(2分30秒くらいから)をご覧ください。
奈良市ニュースまほろばざーる2015で三戸なつめさんLIVE大盛況!<外部リンク>
奈良市リニアファン倶楽部の部員を募集中!
奈良市では、この度「奈良市リニアファン倶楽部」を立ち上げました。部員の皆様とともに、奈良市のリニア新駅誘致を成功させることを目的としています。そして、奈良市出身のモデル・アーティストの三戸なつめさんがファン倶楽部の部長に!三戸なつめさんのイメージキャラクター「なつめじか」とともに、奈良市のリニア新駅誘致活動を引っ張っていただきます!入部申込みは、メールに必要事項を記入して送るだけ。ぜひ皆様の入部をお待ちしています!
参考になるホームページ
- 奈良市リニア推進活動報告
- リニア中央新幹線建設促進期成同盟会ホームページ<外部リンク>
- 奈良県ホームページ
- 山梨県立リニア見学センター<外部リンク>
奈良市トップページバナーについて
奈良市リニアファン倶楽部の部員である「奈良市非公認キャラクター・リニー君」をデザインしています。リニーくんについては下記をご覧ください。
関連情報
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