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6世紀に蘇我馬子が創建した飛鳥寺を、平城京に移して造営したのが元興寺です。伽藍の中心部は、平安時代以降徐々に衰退していきましたが、12世紀頃から「極楽坊」とよばれていた僧房の一郭が、浄土教の念仏道場として庶民信仰をあつめて栄え、発展しました。
極楽坊の本堂と禅室は、奈良時代の僧房の建物を鎌倉時代に改築しますが、その部材の一部は転用して使用されています。
なお、極楽坊の周辺一帯が「ならまち」で、今なお江戸時代末の古い町家がところどころに残り、伝統的な町並みの景観をみることができます。
極楽坊本堂・禅室とも国宝建造物に指定されています。
元興寺の観光情報<外部リンク>(公社)奈良市観光協会ホームページ