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教育長の部屋
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奈良市は、この地に住む人々がいにしえから悠久の時を経て歴史や文化そして伝統が受け継がれてきた日本で最も古い街の一つです。
1300年前、平城京には、遣唐使とともに中国やインド、ペルシャなど様々な国から人々や文化が渡来し、学問や建築など最先端の智慧と技術がインストールされ、創造性に満ちたにあふれた場所でした。
その奈良の地において、先人が育んできた伝統を大切に受け継ぎ、さらに新しい文化を創造するために、歴史と文化に根ざした教育とＩＣＴを活用した最先端の教育を推進しています。
現代は、「先の見えない正解のない社会」と言われ、このような社会、さらにはその先を担う子どもたちには、既成概念を打ち破り、自ら新しい価値観をつくっていく力が求められています。そのようなことから、どのような変化にも柔軟に対応し、周りと協働して課題解決を図っていく力を育んでいくとともに、子どもたちが自分の生まれ育ったまちに誇りを持ち、創造的に自己表現できる社会人としての力を身につけることができる教育が必要です。
そのため本市では、「生涯にわたり学び続け、他者と協力して未来を切り拓く人間の育成」を目標に掲げ、「個別最適な学び」「協働的な学び」「自立的な学び」を一体的に充実させるとともに、「主体的・対話的で深い学び」及び「誰一人取り残さない多様な学び」に取り組んでおります。
さらに、公民館や図書館等を活用して市民のみなさま一人一人がその生涯にわたって、学びを通して繋がり合い、心豊かに過ごすことができるよう社会教育の充実を図っております。
これからも「教育のまち－奈良」として、次代を担う子どもたちの育成と生涯にわたる学び、そして歴史的な文化の遺産の保護と継承をはじめとする文化振興等、魅力ある教育をより充実、発展させ、市民の皆様が豊かな生活を送ることができるよう努めます。
令和6年4月1日
奈良市教育委員会教育長 北谷 雅人