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本文
本像は、右手に錫杖をもたず与願印を結び、左手は胸前で宝珠を捧持(ほうじ)する古式の印相をもつものです。大型の安山岩にかなり厚肉に刻まれており、衣文のひだの流麗な表現など、鎌倉時代の石仏の特徴をよく表した像です。 光背に「文永二乙丑八月日」という刻銘があり、文永2年(1265)に造られたことがわかります。 市内には地蔵石仏が多く残されていますが、本像は造立年代が明確で、本市の鎌倉時代の代表的な石仏として貴重なものです。