本文
本像は片足を垂下して坐る姿に表され、市内に所在する同様の姿の地蔵菩薩像の中で古例の一つです。
平安時代後期の穏やかな表現を残していますが、厚味を増した肉どり、着衣の形式、衣文に施された整然とした文様、割首(わりくび)技法などからは鎌倉時代前期の特色をうかがうことができます。小像ながら、均整のとれた美作であり、その美術的価値も高く、貴重なものです。
件名 | 木造地蔵菩薩半跏像 |
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かな | もくぞうじぞうぼさつはんかぞう |
数量 | 1躯 |
指定(分類) | 奈良市指定文化財(彫刻) |
指定日 | 昭和63年3月3日 |
所在(有) | 奈良市角振町 角振町 |
小学校区 | 椿井 |
形状等 | 像高73.0cm |
備考 | 鎌倉時代 |