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阿弥陀の定印(じょういん)を結ぶ形制に表される等身の如来坐像です。体躯は均斉がとれて安定感があり、まとまりのよい像容をなしています。相貌は抑揚が少なく穏やかで、衣文は彫りが浅く、数の少ない襞をゆるやかに刻んでいます。このような作風は定朝様(じょうちょうよう)を踏襲していて、12世紀の特色をよく示し、市内に所在する如来坐像の佳品として貴重です。
| 件名 | 木造阿弥陀如来坐像 |
|---|---|
| かな | もくぞうあみだにょらいざぞう |
| 数量 | 1躯 |
| 指定(分類) | 奈良市指定文化財(彫刻) |
| 指定日 | 平成6年3月2日 |
| 所在(有) | 奈良市茗荷町881 茗荷町自治会 |
| 小学校区 | 田原 |
| 形状等 | 像高86.0cm |
| 備考 | 平安時代 |