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奈良町の中心部に位置し、かつて鍛冶屋を営んでいたとみられる町家です。
江戸末期以前に建てられたとみられ、蔀(※1)と揚店(※2)、低いつしからなる表構えや、土間と居室からなる間取り、天井や箱階段等が旧状をよく伝えています。
伝統的な町並みがよく残る奈良町の中心部において、歴史的景観の形成に大きく寄与する建物です。また、鍛冶屋町とも呼ばれた西新屋町の歴史を物語る建物としても貴重です。
※1 蔀(しとみ)
古い町家にみられる伝統的な建具の一種。水平にはね上げ、吊具で留める。
※2 揚店(あげみせ)
ばったり床几(しょうぎ)ともいう。町家において、ミセノマ正面の軒下に設ける折りたたみ式の縁台。
豊崎家住宅主屋 正面外観
豊崎家住宅主屋 内部
件名 | 豊崎家住宅主屋 ※「崎」の右上は「立」です。 |
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かな | とよさきけじゅうたくおもや |
数量 | 1棟 |
登録(分類) | 登録有形文化財(建造物) |
登録日 | 平成30年3月27日 |
所在地 | 奈良市西新屋町 |
所有者 | 個人 |
小学校区 | 済美 |
構造形式 | 主屋:木造2階建、瓦葺、建築面積72平方メートル |
年代 | 主屋:江戸末期/明治前期・昭和初期・昭和57年(1982)・平成28年(2016)改修 |