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興福院霊屋

更新日:2021年1月27日更新 印刷ページ表示

 興福院は法蓮町に所在する浄土宗尼院で、もとは現在の尼辻町付近にありましたが、寛文5年(1665)に徳川家綱から現在の寺地を賜り移転しました。境内には重要文化財の客殿や県指定文化財の本堂と表門などがあります。
 興福院霊屋は代々の徳川将軍の位牌をまつるための建物であり、装飾の一部にも葵(あおい)の紋(もん)を用いています。外観は比較的簡素で落ち着いた雰囲気にまとめていますが、内部には江戸時代中期の画家渡辺始興(わたなべしこう)による華やかな障壁画(奈良市指定文化財、京都国立博物館に寄託中)があるなど、全体として上質な造りとなっています。
 興福院霊屋は奈良県下では珍しい徳川家ゆかりの霊廟建築であり、南都の寺院と徳川家の関わりを知るうえで極めて重要な建物です。

興福院霊屋の画像
興福院霊屋

 
件名 興福院霊屋
かな こんぶいんたまや
数量 1棟
指定(分類) 奈良市指定文化財(建造物)
指定日 平成10年4月15日
所在地 奈良市法蓮町881
所有者 興福院
小学校区 佐保
構造形式 桁行3間、梁間3間、1重、入母屋造、向拝1間、本瓦葺
年代 江戸時代 正徳5年(1715)寺伝