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絹本著色渡宋天神像

更新日:2021年1月27日更新 印刷ページ表示

 渡宋天神(渡唐天神)像は、菅原道真(すがわらのみちざね 835-909年)が宋の僧・無準師範(ぶしゅんしばん 1249年没)に参じ、教えを受け衣をさずかったという説話に基づいて描かれるものです。
 この絵は、梅花をたずさえて立つ天神を精細に描いています。上部に、京都の東福寺などの住持をつとめた愚極礼才(ぐきょくれいさい 1370-1452年)の賛(天神にちなむ漢詩)があり、礼才が天神信仰を鼓吹した15世紀の前~中期ごろに作られたと推定できます。
 渡宋天神像の古例であり、奈良県下ではとくに古い優品として高い価値をもつものです。菅原氏の故地とされる菅原地域に伝来し、当地での天神信仰の伝統をうかがわせる点でも重要です。

絹本著色渡宋天神像

 
件名 絹本著色渡宋天神像
かな けんぽんちゃくしょくとそうてんじんぞう
数量 1幅
指定(分類) 奈良市指定文化財(絵画)
指定日 平成19年3月6日
所在地・所有者 奈良市菅原町518 菅原天満宮
小学校区 伏見
寄託 奈良国立博物館
形状等 掛幅装 縦88.6cm 横33.0cm
賛「輔弼寛延両聖君鼎銘永可/勒功勲胚胎天地山川秀咳/唾烟霞華藻文欲入九川雲/妬月纔登双径月披雲横斜/影動龍淵水一朶梅花紅十/分 右題大政威徳天神参/径山仏鑑[ ]像愚極叟」
([ ]は判読不能文字、/は改行を表す)
備考 室町時代