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この宝篋印塔は、種子(しゅじ)(仏を表す梵字(ぼんじ))を深くはっきりと刻む点や、隅飾(すみかざ)りの隅角(すみかど)が垂直に立つ点など、古い様式を示しています。
鎌倉時代の作と考えられ、全体に安定感のある優品です。
この塔の大きな特徴は、通常の宝篋印塔では階段状に造る笠(かさ)部分上面を、屋根型とする点にあります。これは奈良県北東部の宝篋印塔にみられる地域的特色で、類例の少ない貴重な作品です。
神宮寺宝篋印塔
件名 | 神宮寺宝篋印塔 |
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かな | じんぐうじほうきょういんとう |
数量 | 1基 |
指定(分類) | 奈良市指定文化財(建造物) |
指定日 | 平成2年4月11日 |
所在地 | 奈良市須川町584 |
所有者 | 神宮寺 |
小学校区 | 興東 |
構造形式 | 総高231.0cm 花崗岩製 |
年代 | 鎌倉時代 |