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海竜王寺本堂・表門

更新日:2021年1月27日更新 印刷ページ表示

本堂

 海龍王寺は光明皇后が天平3年(731)に創立したと伝えられています。本堂は奈良時代に建っていた中金堂の位置を踏襲しており、深い軒の出と勾配の緩い屋根、それに堂内の柱配置が整然としていることなど、奈良時代の仏堂の様式と似ている点が多くみられます。
建立年代は寛文年間(1665年頃)とも伝えられ、江戸時代の建物でありながら古風な造りであり、古い伝統建築の様式が好まれた奈良の地域性を知ることができる貴重な建物です。

海竜王寺本堂の画像
海竜王寺本堂

表門

 この表門の位置は平城京の東二坊大路に面する場所にあたります。円形の本柱の前後に立つ合計4本の控柱(ひかえばしら)の数から、このような形の門を四脚門(しきゃくもん)といいます。
 控柱の角の欠き取り部分(面という)が大きく、屋根の垂木(たるき)の先が反り増しているなど、中世建築の様式を今に伝えており貴重です。

海竜王寺表門の画像
海竜王寺表門

 
件名 海竜王寺本堂・表門
かな かいりゅうおうじほんどう・おもてもん
数量 2棟
指定(分類) 奈良市指定文化財(建造物)
指定日 昭和63年3月3日
所在地 奈良市法華寺町897
所有者 海龍王寺
小学校区 佐保川
構造形式 本堂:桁行5間、梁間4間、入母屋造、本瓦葺
表門:四脚門、切妻造、本瓦葺、左右築地塀付
年代 本堂:17世紀中期
表門:16世紀