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江戸時代後期に建てられたとみられる、典型的な奈良町の町家です。
外観は、1階の表構えは近年整備されたものですが、つし2階に虫籠窓を残し、落棟部分の前面には高塀を建てます。内部は、吹き抜けの土間や竈が残るなど、往時の町家の姿をよく伝えています。
平成17年(2005)から奈良女子大学が借り受け、セミナーハウスとして教育やイベント等の様々な活動を通じて、人々から親しまれています。
主屋の背面側に建つ、切妻造本瓦葺の土蔵です。建築年代は主屋と同じく江戸後期とみられ、さらに明治前期頃に南側に増築されています。
中庭に面する西面に庇を付けて縁とし、その北端の物入れには円窓を設けて、外観を飾っています。主屋と一体となって、町家のたたずまいをよく伝えている建物です。
正木家住宅主屋
正木家住宅蔵
件名 | 正木家住宅主屋 正木家住宅蔵 |
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かな | まさきけじゅうたくおもや まさきけじゅうたくくら |
数量 | 各1棟 |
登録(分類) | 登録有形文化財(建造物) |
登録日 | 平成28年11月29日 |
所在地 | 奈良市毘沙門町 |
所有者 | 個人 |
小学校区 | 飛鳥 |
構造形式 | 主屋:木造平屋一部2階建、瓦葺、建築面積169平方メートル、高塀付 蔵:土蔵造2階建、瓦葺、建築面積51平方メートル |
年代 | 主屋:江戸後期/明治後期・昭和前期・平成20年(2008)改修 蔵:江戸後期/明治前期増築、昭和前期・平成22年(2010)頃改修 |