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松本家住宅は、建築時の史料(願書・板絵図)により、文久3年(1863)に建てられたことがわかります。
大規模で上質な大和棟(やまとむね)の建物で、近世末の庄屋層の民家の姿をよく伝えており、奈良市東部地域を代表する民家として貴重です。
また、この建物では明治6年(1873)頃から大正頃まで郵便事務が行われました。現在も窓口とカウンターが残り、近代郵便制度草創期の郵便取扱所(明治8年郵便局と改称)の様子を伝えている点でも、貴重な建物といえます。
松本家住宅
件名 | 松本家住宅 附 願書1枚 板絵図1枚 |
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かな | まつもとけじゅうたく |
数量 | 1棟 |
指定(分類) | 奈良市指定文化財(建造物) |
指定日 | 平成14年3月4日 |
所在地 | 奈良市茗荷町 |
所有者 | 個人 |
小学校区 | 田原 |
構造形式 | 桁行20.8m、梁間9.4m、切妻造段違、茅(背面銅板)及び桟瓦葺、四面庇付、桟瓦葺 |
時代 | 江戸時代 文久3年(1863)[願書・板絵図] |