ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 奈良市の魅力 > 文化財 > 文化財 > 文化財 > 松山家住宅主屋南棟、主屋北棟、渡廊下、麦蔵、米蔵

本文

松山家住宅主屋南棟、主屋北棟、渡廊下、麦蔵、米蔵

更新日:2019年4月1日更新 印刷ページ表示

主屋南棟

 松山家は奈良町の中心部で戦前まで米問屋を営んでいました。南北通りに東面して2軒の町家が雁行して建っており、独特の景観を形成しています。
 南側の主屋南棟は、平屋建、切妻造桟瓦葺で、正面に格子を構えています。軒の高さが低い点や、2階に居室を設けない点など、全体的に北棟より古い形式を示して、18世紀に遡り得る古い町家の例として価値があります。
 現在は豆腐料理の店として親しまれています。

主屋北棟

 北側の主屋北棟は、主屋南棟より後退して建つ、つし2階建、切妻造桟瓦葺の町家です。正面に丸太格子を構え、庇上に虫籠窓(むしこまど)、両端に袖卯建(そでうだつ)を設けます。内部は、南側は通り土間で、北側に3室を1列に並べます。棟札(むなふだ)により建築年代が明らかで、奈良町の近世町家の基準作ともなり、歴史的景観の形成に大きく寄与しています。
 昭和63年(1988)のなら・シルクロード博を機に民間資料館「奈良オリエント館」となり、平成12年(2000)から同27年(2015)までFM放送局として利用されるなど、広く親しまれています。

渡廊下

 主屋北棟の後方に続く、平屋建、切妻造桟瓦葺の建物です。北側の中庭に面して廊下を配し、その南に浴室や便所を並べます。黄色の壁に下地窓を入れ、意匠の整った手摺りを付けた、瀟洒な建物です。中庭側には柱を立てず、開放的な空間を生み出しています。奈良町家の伝統的な中庭空間をよく示しています。

麦蔵

 渡廊下の後方に南面して建つ、桁行約7メートル、梁間約5メートル、切妻造桟瓦葺の土蔵で、正面に庇が付きます。外壁は白漆喰を基調とし、両側面と背面は竪板張、正面の足下はモルタル塗とします。内壁は中塗り仕上げとし、荷摺木(にずりぎ)を取り付けます。奈良町において米問屋を営んだ商家の穀物蔵として、旧状をよく伝えています。

※荷摺木(にずりぎ)…蔵などの内部で、穀物のような重量のある荷物が壁に当たったときに、内壁が傷つかないように取り付ける部材のこと。

米蔵

 敷地西奥に東面して建つ、桁行約8メートル、梁間約6メートル、切妻造桟瓦葺の土蔵で、正面に奥行きの広い庇が付きます。麦蔵と同様に内部に荷摺木(にずりぎ)を取り付け、また規模が大きく、米問屋としての盛期を伝える建物です。
 昭和63年(1988)に展示室になり、平成12年(2000)からは飲食店として利用されるなど、米蔵の空間を活かした活用が図られ、親しまれています。

松山家外観
松山家住宅 主屋南棟(中央)と主屋北棟(右奥)

松山家中庭
渡廊下(左手)と麦蔵(奥)が奈良の町家の伝統的な中庭空間を構成

  • 件名(かな) 松山家住宅 主屋南棟(まつやまけじゅうたく しゅおくみなみとう)
    松山家住宅 主屋北棟(まつやまけじゅうたく しゅおくきたとう)
    松山家住宅 渡廊下(まつやまけじゅうたく わたりろうか)
    松山家住宅 麦蔵(まつやまけじゅうたく むぎぐら)
    松山家住宅 米蔵(まつやまけじゅうたく こめぐら)
  • 数量 各1棟
  • 登録(分類) 登録有形文化財(建造物)
  • 登録日 平成27年11月17日
  • 所在地 奈良市西新屋町
  • 所有者 個人
  • 小学校区 済美
  • 構造形式 主屋南棟:木造平屋建、瓦葺、建築面積97m²
    主屋北棟:木造2階建、瓦葺、建築面積97m²
    渡廊下:木造平屋建、瓦葺、建築面積26m²
    麦蔵:土蔵造平屋建、瓦葺、建築面積45m²
    米蔵:土蔵造平屋建、瓦葺、建築面積71m²
  • 年代 主屋南棟:江戸後期 平成12年改修
    主屋北棟:文政12年(1829)
    渡廊下:昭和前期
    麦蔵:昭和前期
    米蔵:昭和前期