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本文
阿弥陀如来は人を極楽浄土に迎える仏とされ、浄土信仰が高まった平安時代に盛んに造像されるようになりました。 融通念仏宗・法徳寺の像は、おだやかな表情をなし、体の肉どりがゆるやかに表現されています。衣文(えもん)は、浅く整った形に刻まれ、背面では省略されています。こうした作風には12世紀頃の特徴がよく表れていて、市内に残る平安時代後期の優れた阿弥陀如来立像として貴重です。 台座は江戸時代の作とみられますが、法隆寺からの伝来を示唆する銘文があり注目されます。