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月ヶ瀬尾山のウメの古木5株は、城州白(じょうしゅうはく)という品種で、樹齢は約200年と推定されています。現在全国でただ一軒、烏梅(うばい)の製造を続ける月ヶ瀬尾山の中西家の所有地に所在します。
江戸時代から梅の名所として知られる月ヶ瀬では、完熟したウメの実を使って烏梅がつくられてきました。烏梅は「黒梅」ともよばれ、ウメの実を煙で黒く燻したもので、染色や薬用、紅などに用いられます。月ヶ瀬のウメは、本来、紅花染めの媒染剤に用いる烏梅を生産するために植えたものといわれますが、戦後、化学染料の普及により烏梅の製造が衰えるにつれてその製造に用いられる城州白の数は激減しました。現在、名勝月瀬梅林において確認されている城州白はこの5株のみです。
月ヶ瀬尾山のウメの古木5株は、月ヶ瀬地区のウメの中でも数少ない古木として貴重で、学術的価値が高いだけでなく、月ヶ瀬と烏梅製造の歴史を物語るウメとして文化的価値も高く、奈良市の天然記念物に指定し、その保護を図ります。
| 件名 | 月ヶ瀬尾山のウメの古木 |
|---|---|
| かな | つきがせおやまのうめのこぼく |
| 数量 | 5株 |
| 指定(分類) | 奈良市指定文化財(天然記念物) |
| 指定日 | 令和8年3月26日 |
| 所在地 | 奈良市月ヶ瀬尾山2262-1、2265-1 |
| 所有者 | 個人 |
| 小学校区 | 月ヶ瀬 |