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この樹は名勝月瀬梅林の中でも最もよく知られ、「白髭(しらひげ)の梅」とよばれています。
地表近くで東と西に向かって伸びる二幹に分岐し、西方に伸びる幹は地表0.5mで南北に二分岐しています。東方に伸びる幹は枯れていますが、西方の幹は白い花をつけます。樹齢約400~500年と推定され、月ヶ瀬地区に残る古木として貴重です。
月ヶ瀬桃香野(ももがの)の歴史を物語る名木としても知られています。明治37年(1904)刊行の塚田武馬『月瀬道の栞』には、「其(その)実桃の風味ありとて桃香の梅ともいふ、盖(けだし)地名の起因なるべし」と記されています。
もとは現在地(「湖畔の里つきがせ」)より北東の川沿いにありましたが、昭和43年(1968)に高山ダム建設にともない八幡橋の東に移植され、平成13年(2001)の「湖畔の里つきがせ」建設時にその正面に植え替えられました。
件名 | 月ヶ瀬桃香野奥ノ谷のウメの古木 |
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かな | つきがせももがのおくのたにのうめのこぼく |
数量 | 1株 |
指定(分類) | 奈良市指定文化財(天然記念物) |
指定日 | 平成22年3月4日 |
所在地 | 奈良市月ヶ瀬桃香野4267-5 |
所有者 | 公益財団法人月ヶ瀬梅渓保勝会 |
小学校区 | 月ヶ瀬 |
形状等 | (西方の幹)樹高5.71m 胸高幹周144cm 根回り148cm |