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花崗岩の壁面中央に阿弥陀像、むかって右に弥勒像、左に六地蔵像が刻まれています。阿弥陀像は、丸彫りに近い立体感のある豊かな表情がみられ、刻銘から、元徳3年(1331)に東大寺の定詮(じょうせん)が願主となり伊行恒(いのゆきつね)がつくったことがわかっています。当時大和を中心に活躍した伊派(いは)の石工による優作として貴重なものです。他の像は追刻されたもので、六地蔵像に大永3年(1523)の銘があります。

| 件名 | 南田原磨崖仏 |
|---|---|
| かな | みなみたわらまがいぶつ |
| 指定(分類) | 奈良市指定文化財(史跡) |
| 指定日 | 平成2年4月11日 |
| 所在地 | 奈良市南田原町372-1 |
| 所有者 | 個人 |
| 小学校区 | 田原 |
| 年代 | 鎌倉 |